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企画展

歌川国芳 21世紀の絵画力 UTAGAWA Kuniyoshi His Pictorial Eloquence in the 21st Century

会場

府中市美術館

FUCHU ART MUSEUM

会期

2017年3月11日[土]-5月7日[日]

全作品の展示替えを行います。
前期 3月11日[土]-4月9日[日]
後期 4月11日[火]-5月7日[日]

展覧会概要

企画展 歌川国芳 21世紀の絵画力 ウタガワクニヨシ 21セイキノカイガリョク

UTAGAWA Kuniyoshi His Pictorial Eloquence in the 21st Century

2017年の「春の江戸絵画まつり」では、江戸後期の浮世絵師、歌川国芳を取り上げます。ここ数年の国芳の人気ぶりは、同時代の葛飾北斎や歌川広重をしのぐ勢いでは、と思えるほどです。「なぜ今、国芳なのか?」 その答えを、国芳の作品の中に秘められた造形力や美意識に探る展覧会です。
明治時代以降、国芳は人気があったものの、美術史のうえでは、必ずしも高く評価されてきたわけではありません。作品には、余韻や情緒よりも、激しさやにぎにぎしさ、笑いが満ちあふれています。それが、浮世絵の歴史上「末期」「退廃期」と呼ばれてきた、19世紀という時期のイメージに重なり合ったせいかもしれません。明治時代に外国人から評価された北斎や、西洋のロマン主義的風景画にも響き合う芸術と賛美された広重とは違って、近代の日本では、国芳の卓越した描写力を前向きに受け取ろうとする人は少なかったようにも思われます。
しかし今、浮世絵ファンはもとより、日頃は日本美術にあまり関心のない人に至るまで、本当に多くの人たちが、国芳の作品に熱い眼差しを寄せています。そしてそこには、現代のイラストレーションやマンガを楽しむのに似た感覚も感じられます。「古いもの」の趣を味わおうという、いかにも身構えた鑑賞ではなく、日常の娯楽の一部としての「国芳画の楽しみ」が生まれているように見えるのです。
このたびの展覧会は、二部構成になっています。第1章の「19世紀の国芳」では、国芳の作品の成り立ちや当時のありようを紹介したいと思います。国芳が手がけたさまざまな仕事や、歌舞伎を題材にした一枚の絵が、どんなに夢いっぱいのものであったかなど、いくつかのポイントを取り上げます。
そして第2章は、「21世紀の国芳」。国芳の作品がどうして今輝いているのか、どんなところが現代人に訴えているのかを、造形の手法や題材、作者の心といった点から探ります。
前期・後期合わせて、およそ240点の国芳の作品をご覧いただきますが、代表作の多くを、摺りの状態、保存状態ともに非常に良質の作品によって味わっていただける機会となります。また、国芳の作品のほかに、円山応挙や亜欧堂田善、安田雷洲らの作品も展示いたします。創作の源泉や時代性という点からも、国芳の魅力をより身近に、深く感じていただけるでしょう。時を超えて現代の人々を魅了する国芳のすばらしい絵の世界を、ぜひお楽しみいただきたいと思います。

休催日
月曜日(3月20日、5月1日をのぞく)、3月21日[火]
開催時間
午前10時 ~ ご緒5時
(入場は4時30分まで)
観覧料
一般700円(560円)、高校生・大学生350円(280円)、小学生・中学生150円(120円)
*( )内は20名以上の団体料金。*未就学児および障害者手帳等をお持ちの方は無料。
*府中市内の小中学生は「府中っ子学びのパスポート」で無料。
2度目は半額!
観覧券をお求めいただくと、2度目は半額になる割引券が付いています。
*本展1回限り有効、他の割引との併用はできません。
展示替え情報
全作品の展示替えを行います。
巡回等情報
*他会場への巡回はありません。
展覧会ホームページ
http://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/kikakuten/kikakuitiran/kuniyoshi21.html

イベント情報

展覧会講座 各回90分程度 当館講座室 聴講無料
「国芳にとっての西洋画-現代人に教えてくれること」
音ゆみ子(当館学芸員) 4月29日(土曜日) 午後2時より

「ねこと特撮-国芳と私たちをつなぐもの」
金子信久(当館学芸員) 5月6日(土曜日) 午後2時より

20分スライドレクチャー
毎週日曜日 午後2時と3時の2回 当館講座室 無料

子供向けイベント「くによし探検隊!」 会期中随時
展覧会を見ながら「探検隊ワークシート」のクイズに挑戦。観覧料が必要ですが、府中市内の小中学生は、「府中っ子学びのパスポート」で入場できます。年齢制限はありませんので、大人の方の参加もお待ちしております。

会場情報

府中市美術館 フチュウシビジュツカン

FUCHU ART MUSEUM

会場住所
〒183-0001
府中市浅間町1-3 (都立府中の森公園内)
ホームページ
https://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/
問い合わせ先
ハローダイヤル 03 (5777) 8600
更新日:2017年1月31日
登録日:2017年1月31日