ID:50599
戦没画家 岡部敏也
―天才が遺した25年―
会場
本間美術館 美術展覧会場
Homma Museum of Art
会期
7月29日(金)~8月30日(火)
展覧会概要
戦没画家 岡部敏也 センボツガカ オカベトシヤ ―天才が遺した25年―
惜しまれた若き才能
日本画家として将来を嘱望されながら、若くして戦死した日本画家・岡部敏也は、大正9年(一九二〇)に酒田市元米屋(現在の一番町)の染物店の長男として生まれす。十一歳の頃より日本画家・田中恵泉に師事し、昭和八年(一九三三)に酒田商業学校に入学。光丘文庫の依頼で《素戔嗚尊東征図》を描き、秩父宮・同妃殿下の台覧に供しています。また、昭和十一年(一九三六)に全国中等学校美術展で《木蓮》が入選し、翌年《出陣》を制作。同校卒業後、昭和十四年(一九三九)に東京美術学校(現在の日本藝術大学)日本画科に入学し、結城素明に師事します。昭和十八年(一九四三)、「第五回日本画院展」に出品した《農婦》が、日本画院賞を受賞し、「第六回大日本美術院展」に出品した《姉妹》は、奨励賞を受賞し、それぞれ美術学校の買い上げとなっています。「第六回文展」では《知秋》が入選し、卒業制作の《山びこ》は、の優等賞と川合玉堂賞を受けています。九月には、東京美術学校を首席で卒業しましたが、十月に山形連隊に入隊して出征。昭和二十年(一九四五)八月二十六日、ソ連との戦闘により満州で戦死しました。
当館では、昭和五十二年(一九七七)に「戦没画学生 岡部敏也遺作展」、平成九年(一九九七)に「岡田敏也日本画展-25歳のまなざし-」と二度遺作展を開催しています。三度目となる本展では、岡部俊也二十五年の生涯で遺した作品や手紙などの資料をご紹介し、その画業を振り返ります。
イベント情報
館長のギャラリートーク「戦没画家 岡部敏也」
日時:8月11日(木・祝) 午後2時~
場所:美術展覧会場 ※参加には入館券が必要です。
会場情報
登録日:2017年5月23日