ID:49427

特別展

白描の美

―図像・歌仙・物語―

会場

大和文華館

THE MUSEUM YAMATO BUNKAKAN

会期

2017年1月6日(金)~2月19日(日)

展覧会概要

特別展 白描の美 ハクビョウノビ ―図像・歌仙・物語―

黒線を主体にモチーフを描き出す白描は、平安時代後半、様々な仏の姿を表した白描図像に盛んに用いられました。師資相承の中で密教僧の間に伝わった白描図像は、僧侶自身が転写することにより表れた楚々とした素朴な味わいがあります。やがて、図像の集積が進むと、高い画技を持った画僧や専門的な技術を持った絵仏師が携わるものも多くなり、観賞性の高い白描図像が制作されます。白描の持つ純粋で静謐な美しさには、彩色画とは異なる価値が見出され、歌仙や物語を描く技法の一つとしても展開します。
本展覧会では、白描の描法が用いられた図像・歌仙絵・物語絵を合わせて取り上げることで、画題による描線や画趣の差異、あるいは共通性を具体的に明らかにし、白描画特有の美意識に迫ります。また、中世の白描図像から幕末のやまと絵作品にまで視野を広げることで、時代による描き手や美意識の違いによって白描の技法がどのように理解され、表現と結びついていくのかを考察したいと思います。著色画や淡彩画とも異なる、白描画の魅力をご紹介します。たおやかな描線の美をお楽しみ下さい。

主催者
大和文華館
休催日
月曜日
(ただし、1月9日<祝>は開館、翌10日<火>が休館)
開催時間
午前10時 ~ 午後5時
(入館は午後4時まで)
観覧料
一般 930円 高校・大学生 720円 小学・中学生無料
※20名以上の団体は相当料金の2割引で引率者1名無料
※「障がい者手帳」をお持ちの方とご同伴者1名2割引

イベント情報

シンポジウム 2月19日(日)午前11時~午後4時30分 講堂
「白描画再考-日本絵画史におけるその意義-」

講演会 2月5日(日) 午後2時 講堂
「流麗な黒線で描かれた歌仙絵・物語絵」
徳川美術館学芸部長 四辻秀紀氏

日曜美術講座
1月22日(日) 午後2時 講堂
「白描の美-図像・歌仙-」
当館学芸員 古川攝一

1月29日(日) 午後2時 講堂
「白描の美-物語-」
当館学芸員 宮崎もも

会場情報

大和文華館 ヤマトブンカカン

THE MUSEUM YAMATO BUNKAKAN

会場住所
〒631-0034
奈良市学園南1-11-6
ホームページ
https://www.kintetsu-g-hd.co.jp/culture/yamato/
更新日:2024年10月22日
登録日:2016年11月29日