ID:48600
New Artist Picks
New Artist Picks
荒木悠展 : 複製神殿 Yu Araki:Temple of the Templet
会場
横浜美術館 アートギャラリー1、Café小倉山
YOKOHAMA MUSEUM OF ART
会期
2016年2月26日(金)~4月3日(日)
展覧会概要
New Artist Picks 荒木悠展 : 複製神殿 アラキユウテン : フクセイシンデン
New Artist Picks Yu Araki:Temple of the Templet
横浜美術館では、将来活躍が期待される若手作家を紹介する展覧会「New Artist Picks(NAP)」を、年に一度、アートギャラリーやCafé小倉山を会場に開催しています。2015年度は、映像作家・荒木悠(あらき・ゆう)を紹介します。
荒木は、1985年山形県生まれ。2007年、ワシントン大学サム・フォックス視覚芸術学部美術学科彫刻専攻を卒業後、2010年に東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修士課程を修了しました。これまで、韓国、タイ、ベトナム、フランス、スペイン、アイスランドなど、アジアや欧米各地に滞在し、そこで出会った地域の歴史や食文化を切り口とした、史実と個人史の折り重なる映像作品を制作してきました。
本展では、「authenticity(真正であること)」をテーマに、アメリカ南部の地方都市ナッシュビルとギリシャの首都アテネにある「パルテノン神殿」を題材にした新作の映像インスタレーションを発表します。
荒木が思春期を過ごしたアメリカ南部の地方都市ナッシュビルは、パルテノン神殿の原寸大レプリカがあることで有名です。1897年、当時、欧米各地を席巻していた新古典主義の影響の下、テネシー州成立100周年記念博覧会のために建造されたナッシュビルの「パルテノン」は、そのおよそ100年後、荒木が初めて作品を発表した展覧会の会場になりました。長く暮らしを共にしたアメリカ人家族との関係、自己形成期に目の当たりにしたアジア人への差別や偏見の記憶。ナッシュビルは、荒木が異文化に適応することへの戸惑い、言語の限界など、容易に超えることのできない障壁のなかで、改めて美術に可能性を見出した場所です。荒木は今回、このナッシュビルの「パルテノン」を出発し、真正とは何に拠って定められるのかという問いを抱えて、アテネにあるパルテノン神殿を目指します。ここでは、「オリジナルと複製」「伝播と誤訳」「西洋と東洋」など、作家にとって切り離すことのできないテーマが、「パルテノン神殿」を取り巻く巨大な歴史と絡み合いながら、ひとつの物語として提示されるでしょう。
会期中にはCafé小倉山でも小展示を行うほか、アーティスト・トークを開催いたします。新進気鋭の若手作家の作品を、この機会にどうぞご覧ください。
- 主催者
- 横浜美術館(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)
- 協賛・協力等
- 助成 公益財団法人朝日新聞文化財団
協力 Café小倉山、SNEHTA RESIDENCY - 休催日
- 木曜日
- 開催時間
- 11時 ~ 18時
- アートギャラリー1 11時~18時
Café小倉山 10時45分~18時
(入場は17時45分まで) - 観覧料
- 無料
- 展覧会ホームページ
- http://yokohama.art.museum/exhibition/index/20160226-461.html
イベント情報
アーティスト・トーク
日程 2016年2月27日(土)
時間 16時30分~17時30分
会場 アートギャラリー2
申込み 不要
料金 無料
会場情報
横浜美術館 ヨコハマビジュツカン
YOKOHAMA MUSEUM OF ART
- 会場住所
-
〒220-0012
横浜市西区みなとみらい3-4-1 - ホームページ
- https://www.yaf.or.jp/yma/
登録日:2015年12月22日