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川上澄生 生誕120年・合併10周年記念

木版画の詩人 川上澄生の軌跡Ⅲ

―円熟期の多彩な活動―

会場

鹿沼市立川上澄生美術館 2階展示室

KANUMA MUNICIPAL ART MUSEUM OF KAWAKAMI SUMIO

会期

前期展
2015.11.28 (土)―12.27 (日)
後期展
2016.1.9 (土)―4.3 (日)

前期展
2015.11.28 (土)―12.27 (日)
後期展
2016.1.9 (土)―4.3 (日)

展覧会概要

川上澄生 生誕120年・合併10周年記念 木版画の詩人 川上澄生の軌跡Ⅲ モクハンガノシジン カワカミスミオノキセキⅢ ―円熟期の多彩な活動―

当館では今年度、詩情豊かな作風で大正から昭和の版画界をリードした川上澄生(1895-1972)の生誕120年を記念し、三期に分けてその画業を紹介するシリーズ企画展「木版画の詩人 川上澄生の軌跡」を開催してきました。その締めくくりとなる本展は、終戦後の澄生の足跡を辿ります。
川上澄生は1949(昭和24)年に疎開先の北海道から宇都宮に戻り、栃木県立宇都宮女子高等学校で英語教師の職に就きました。高校では職員や生徒と版画誌『鈍刀 (どんとう)』を刊行するほか工芸部の顧問を務めるなど、版画やその他の美術の普及につとめながら、自らも制作の幅を広げます。前期展では、当時制作されたガラス絵や革絵の作品から、厳しい戦争の時代を乗り越えた澄生の安堵と、湧き出てきた遊び心に迫ります。
後期展では、異国趣味や懐古趣味の漂う作品を中心にご紹介します。澄生は、南蛮・紅毛文化や文明開化に戦前から強い関心を抱いており、新潟県柏崎市のコレクター、吉田正太郎のもとで南蛮渡来の風物や文明開化期の文物を目にし、また長崎を旅してそれらの題材を取材する機会も得ていました。50年代から晩年にいたるまで、南蛮風俗・明治風俗は澄生独自の作品世界を創り上げる重要なモチーフとなっています。
様々な技法や素材による作品、南蛮文化や文明開化といった憧れのモチーフを描いた作品を通して、版画家の恩地孝四郎も「たのしい制作」(『工藝』第96号)と高く評価した川上澄生の、終戦後の自由気ままな活動ぶりをご覧いただきます。

休催日
月曜日(ただし1月11日、3月21日は開館)、12月24日(木)、12月29日(火)~1月8日(金)、1月12日(火)、2月12日(金)、3月22日(火)
開催時間
午前9時 ~ 午後5時
入館は午後4時30分まで
観覧料
一般 300円(200円)、高校・大学生 200円(100円)、小・中学生 100円(50円)
※( )内は20名以上の団体料金、「東武沿線美術館連携事業」共通券割引料金
※毎週土曜日は小・中学生無料
※毎月第3日曜日は鹿沼市内の中学生以下の子どもと同伴のご家族は無料
※障がい者手帳の交付を受けている方とその介護者1名は無料
※2月13日[土]は鹿沼ジュニア版画大賞表彰式のため、3月12日[土]は木版画大賞表彰式のため入場無料

[東武沿線美術館連携事業 ~美術館をお得に楽しもう!~]
下記の栃木県内東武沿線の美術館で入館料が割引になります。当館以外の美術館で使用した入館券を受付にご提示ください。
協力館(五十音順)
・足利市立美術館、草雲美術館 ・鹿沼市立川上澄生美術館 ・小杉放菴記念日光美術館 ・佐野市立吉澤記念美術館 ・とちぎ蔵の街美術館
展覧会ホームページ
http://kawakamisumio-bijutsukan.jp/index.php?id=111

イベント情報

■館長と楽しむ作品鑑賞会
日時:2015年11月28日[土]、2016年1月9日[土] 午後2時~2時30分
会場:2階展示室 ※企画展チケットが必要です。

■ギャラリー・トーク (学芸員による作品解説)
日時:2015年12月12日[土]、2016年3月21日[月・祝] 午後2時~2時30分
会場:2階展示室 ※企画展チケットが必要です。

会場情報

鹿沼市立川上澄生美術館 カヌマシリツカワカミスミオビジュツカン

KANUMA MUNICIPAL ART MUSEUM OF KAWAKAMI SUMIO

会場住所
〒322-0031
鹿沼市睦町287-14
ホームページ
https://kawakamisumio-bijutsukan.jp/
更新日:2015年12月1日
登録日:2015年12月1日