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特別陳列 岸田麗子展 「麗子像」以後を生きる
渋谷区制70周年記念
会場
渋谷区立松濤美術館
The Shoto Museum of Art
会期
2002年9月24日(火) ~ 2002年10月6日(日)
展覧会概要
特別陳列 岸田麗子展 「麗子像」以後を生きる トクベツチンレツキシダレイコテン「レイコゾウ」イゴヲイキル 渋谷区制70周年記念
渋谷区制施行70年を記念して、岸田麗子の展覧会を開催いたします。
岸田麗子は1914年、父・岸田劉生の長女として渋谷区山谷に生まれました。画家・岸田劉生は渋谷区代々木を描いた《切通之写生》(重要文化財)でも有名ですが、彼が娘をモデルに生みだした《麗子像》の数々は、日本の近代を代表する絵画として広く人々に知られ、親しまれています。しかし岸田麗子の生涯を知る人はそれほど多くないかも知れません。
麗子は、数え年5才から劉生の亡くなる16才まで、父の画室でモデルを務めました。描く父と向かい合いながら、この偉大な画家から多くを学び、また描く喜びを教わったのです。幼い麗子の描画について、劉生は著書『図画教育論-我子への図画教育-』(1925)で愛情をこめて論じています。
劉生は1929年に急逝し、父を師に絵を描いていた麗子は大きな衝撃を受けました。武者小路実篤の「新しき村」の演劇活動を知った彼女は、1933年から新たに女優という表現方法に挑戦し、称賛を得ています。まもなく麗子は「新しき村」の仲間と結婚し、三人の子供の母となって戦中の厳しい時代を暮らしました。
戦後、絵画制作と文筆活動に本格的に打ち込んだ麗子は、「朱葉会」等への出品や個展の開催を続け、さらに著書『父・岸田劉生』(1962)を上梓します。活躍の道をこうして開いた時、突然の病のため、岸田麗子は惜しくも48歳で死を迎えたのでした。
今年は麗子の没後40周年に当たります。大正、昭和の激動の時代を、芸術の力を信じて前向きに生き続けたひとりの女性がいたことを、絵画、写真、出版物等の資料によって紹介いたします。
- 主催者
- 渋谷区立松濤美術館
- 休催日
- 9月30日
- 観覧料
- 9:00~17:00(入館は16:30まで)
- 展覧会ホームページ
- http://www.shoto-museum.jp/
- 展覧会問合わせ先
- Tel.03-3465-9421
会場情報
渋谷区立松濤美術館 シブヤクリツショウトウビジュツカン
The Shoto Museum of Art
- 会場住所
-
〒150-0046
渋谷区松濤2-14-14 - ホームページ
- https://shoto-museum.jp/
登録日:1999年3月31日