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昭和を生きた画家

平澤熊一展 HIRASAWA Kumaichi : A Retrospective

あのころ、苦しくても絵があった。

会場

栃木県立美術館

TOCHIGI PREFECTURAL MUSEUM OF FINE ARTS

会期

2015年4月18日[土]―6月21日[日]

展覧会概要

昭和を生きた画家 平澤熊一展 ヒラサワクマイチテン

HIRASAWA Kumaichi : A Retrospective

世間的な名誉も経済的な成功も求めず、ひたすら自分の信じる道を歩き続けた画家がいました。その歩みは平坦なものではなく、常に挫折と絶望を意識しながらの生涯でした。深い孤独感に悩むこともあったでしょう。しかし、画家はその歩みを止めることはありませんでした。ささやかな身辺を、庭の木を訪ねる鳥たちを、そして朝になれば昇る太陽を、誰にほめられるためでもなく、自分に納得のゆくまで描き続けたのでした。
平澤熊一(ひらさわ くまいち)は1908(明治41)年、現在の新潟県長岡市に生まれました。建築を志して上京しますが、絵画に関心を抱き、川端画学校で洋画を学びました。1930年代には台湾に長期滞在しています。帰国後は東京に住み、池袋周辺のアトリエ村では麻生三郎や井上長三郎ら新人画会のメンバーと交流しています。戦後、妻の出身地である宇都宮に移り、自ら設計したアトリエを建て、後半生をそこで送りました。絵画研究所を主宰し生徒を指導しましたが、公的な職に就くことはなく、経済的な困難の中でも生涯画家を職業とし、1989(平成元)年に81歳で死去しました。
この展覧会は昭和という時代にほぼ重なる平澤熊一の画業を油彩・水彩・素描約120点により回顧するものです。地方にあって中央の画壇と交渉は持ちながらも距離を置いて制作を続けた平澤の画業には、地方で文化活動を行うことの困難さとともに、地方でこそ生まれる豊かな実りを見出すことができるでしょう。

主催者
栃木県立美術館
協賛・協力等
後援=朝日新聞宇都宮総局、NHK宇都宮放送局、エフエム栃木、産経新聞社宇都宮支局、下野新聞社、東京新聞宇都宮支局、とちぎテレビ、栃木放送、日本経済新聞社宇都宮支局、毎日新聞社宇都宮支局、読売新聞宇都宮支局
休催日
月曜日 (5月4日、6月15日は開館)、5月7日、6月16日
開催時間
午前9時30分 ~ 午後5時
入館は4時30分まで
観覧料
一般 800(700)円、大高生 500(400)円
( )内は20名以上の団体料金、中学生以下無料、6月13日(土)、14日(日)15日(月、県民の日)は無料
展覧会ホームページ
http://www.art.pref.tochigi.lg.jp/exhibition/t150418/index.html

イベント情報

ギャラリー・トーク
4月18日(土) 午後3時30分から
5月10日(日)、6月6日(土) 午後2時から (1時間程度)
講師:担当学芸員

スペシャルトーク
平澤熊一を語る 「父であること、師であること」
4月19日(日) 午後2時から (1時間程度)
集会室
語り手:平澤三之助 (平澤熊一子息)+小林幸正 (平澤熊一弟子)、
聞き手:杉村浩哉 (担当学芸員)

「国際博物館の日」記念事業
5月17日(日) 先着100名の方に当館所蔵品のカラー解説カード特選セットをプレゼント。

会場情報

栃木県立美術館 トチギケンリツビジュツカン

TOCHIGI PREFECTURAL MUSEUM OF FINE ARTS

会場住所
〒320-0043
宇都宮市桜4-2-7
ホームページ
http://www.art.pref.tochigi.lg.jp/
更新日:2015年7月7日
登録日:2015年4月14日