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岐阜県現代陶芸美術館コレクション展

荒川豊蔵・武夫展

会場

岐阜県現代陶芸美術館 ギャラリーⅡ 展示室B

Museum of Modern Ceramic Art, Gifu

会期

2014年11月22日(土)→2015年4月19日(日)

展覧会概要

岐阜県現代陶芸美術館コレクション展 荒川豊蔵・武夫展 アラカワトヨゾウ・タケオテン

当館は、平成25年度に「志野・瀬戸黒」の人間国宝荒川豊蔵(1894-1985)の長男・荒川武夫(1913-2012)の作品および武夫ゆかりの豊蔵作品を、荒川達氏(荒川豊蔵次男)、岡陶子氏(同次女)、木村澄子氏(同三女)よりご寄贈いただきました。これを記念し、荒川豊蔵・武夫展を開催します。(以下、敬称略)
荒川豊蔵が1930年(昭和5)に桃山の志野陶片を大萱牟田洞で発見し、志野が美濃で焼かれていたことを証明したことは、陶芸史における大きな出来事です。陶片発見後、父からその大萱の地に陶房を築くことを相談された武夫は、当時中学校に通い建築家を夢見ていましたが、父を支えるようにやきものの世界に入っていきます。1932年(昭和7)大萱牟田洞に陶房を、そして翌年穴窯を築くときにも手伝い、初窯では途中で倒れた豊蔵の代わりに武夫が窯を焚き続けたといいます。また1946年(昭和21)に豊蔵は虎渓山永保寺から土地を借り、虎渓山町に日常の器をつくる水月窯を築きます。連房式登り窯と作業場からなるこの窯は息子の武夫と達が中心となって運営し、豊蔵はこの水月窯を訪れると、大萱の穴窯ではできない染付や赤絵などを制作していました。自ら轆轤をひいたり、水月窯の製品の見本の絵付けもしています。土づくりから成形、施釉、焼成、上絵付けまでの製造工程を一貫して手作業で行う水月窯は、2010年に美濃釜伝統的窯業生産技術で多治見市無形文化財に指定されました。
武夫は、美濃陶芸協会の設立時(1963年)より副会長、参与を歴任し、多治見市文化財審議会会長としても数々の地元古窯の発掘調査にかかわり、また1984年に開館した豊蔵資料館(現・荒川豊蔵資料館)では開館時から2008年まで理事長を務めていました。父の仕事、そして美濃陶芸の発展を支えてきた人物でありながら、これまで紹介される機会がほとんどなかった武夫の活動や父と子が互いをみつめるまなざしを、今回の受贈作品を中心に紹介します。

主催者
岐阜県現代陶芸美術館
休催日
月曜日(月曜日が休日の場合は翌平日)、年末年始(12月29日~1月5日)
開催時間
午前10時 ~ 午後6時
入館は午後5時30分まで
観覧料
一般 330円(270円)、大学生 220円(160円)、高校生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金
展示替え情報
※会期中、展示替あり

イベント情報

学芸員によるギャラリートーク
2015年1月10日(土)・2月28日(土) 午後1時30分~

ボランティアスタッフによるギャラリートーク
毎週日曜日 午後3時~

会場情報

岐阜県現代陶芸美術館 ギフケンゲンダイトウゲイビジュツカン

Museum of Modern Ceramic Art, Gifu

会場住所
〒507-0801
多治見市東町4-2-5 (セラミックパークMINO内)
ホームページ
https://www.cpm-gifu.jp/museum
更新日:2015年3月10日
登録日:2015年3月10日