ID:45433

郷土ゆかりの企画展覧会
庄内の美術家たち10

追想・明治の絵師 加藤雪窓

― 諸国遊歴の末、酒田に身を寄せた偉才 ―

会場

鶴岡アートフォーラム ギャラリー2

TSURUOKA ART FORUM

会期

平成27(2015)年 2月7日(土)~3月8日(日)

展覧会概要

郷土ゆかりの企画展覧会
庄内の美術家たち10
追想・明治の絵師 加藤雪窓 ツイソウ・メイジノエシ カトウセッソウ ― 諸国遊歴の末、酒田に身を寄せた偉才 ―

郷土文化に関する企画として、庄内で活躍し、地域の芸術の発展に貢献した作家を紹介する展覧会「庄内の美術家たち10 追想・明治の絵師 加藤雪窓」展を開催します。
加藤雪窓 (せっそう) は明治5(1872)年、旧秋田藩士の家に生まれました。幼くして父親を失い、漢学に通じていた祖父久恒(主鈴)に育てられ、書を大越関石、絵を小室秀俊(怡々斎)に学びました。廃藩後の情勢のなか、久恒は秋田を離れ、早くして才気を見せた孫とともに諸国遊歴の旅に出ました。書や絵を糧にし、酒田、上州、関東など、約7年にわたる旅程の末、ようやくふたりが身を落ち着かせたのが港町酒田でした。
この地で友人たちに恵まれた加藤雪窓は、明治29(1896)年、本格的な画業研鑚のために上京し、当時の日本美術界の重鎮のひとりである橋本雅邦に入門します。西洋画の影響を受け、新たな日本画の創造を目指す中央画壇の画家たちのなかでも、幼少から鍛え上げた加藤雪窓の腕は早くから認められ、日本絵画協会をはじめとして、多くの展覧会で彼の絵が賞を受賞し、宮内省の買上げになった作品もありました。明治34(1901)年には一家で東京に居を構え、画家として邁進していくも、師の橋本雅邦がこの世を去った明治41(1908)年、突如、加藤雪窓は東京から酒田へ帰り、以降、大正7(1918)年に没するまで、同地で旧知の者たちと交流し、時に旅をし、また、筆を執り続けて、酒田の絵師として生涯を終えました。
本展覧会では、加藤雪窓を明治から大正へと至る時代のなかで見直すとともに、彼が描いた人物図や山水図などの屏風や掛軸、約20作品を展覧します。

主催者
鶴岡アートフォーラム 鶴岡市教育委員会
協賛・協力等
協力:公益財団法人致道博物館 企画:鶴岡アートフォーラム
休催日
月曜日
開催時間
9:30 ~ 17:30
※入場は17:00まで
観覧料
一般:200(160)円 高校・大学生:100(80)円 中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金
展覧会ホームページ
http://www.t-artforum.net/2014_h26nendo/host/gallery/shonainobijutuka10/index.html

イベント情報

ギャラリー・トーク
当館学芸員による作品解説を行います
日時:2月7日(土)、2月28日(土) 各回14:00~15:00
参加料:無料 ※ただし、入場には観覧券が必要です。
申込み:不要 ※ギャラリーへ直接お越しください。

会場情報

鶴岡アートフォーラム ツルオカアートフォーラム

TSURUOKA ART FORUM

会場住所
〒997-0035
鶴岡市馬場町13-3
ホームページ
https://www.t-artforum.net/
更新日:2015年2月10日
登録日:2015年2月10日