ID:45333
特別展観
山陰の古刹 島根鰐淵寺 (がくえんじ) の名宝
会場
京都国立博物館 平成知新館 特別展示室<1F―2>
Kyoto National Museum
会期
平成27年1月2日(金)~2月15日(日)
展覧会概要
特別展観 山陰の古刹 島根鰐淵寺 (がくえんじ) の名宝 サンインノコサツ シマネガクエンジノメイホウ
山陰を代表する古刹鰐淵寺は、六世紀末、推古天皇の時代に智春上人によって開かれたと伝えます。
上人が誤って滝壺に落とした仏具を、鰐がくわえて返したという伝説が鰐淵の由来です。平安時代には後白河法皇の撰によって成立した『梁塵秘抄』 (りょうじんひしょう) に、聖 (ひじり) の住む所として「出雲の鰐淵や日の御碕」とうたわれ、聖地として知られていました。山岳修行の場だった鰐淵寺は、比叡山との関係が深まるとともに天台寺院となります。一方、出雲大社で行われる仏事を鰐淵寺の僧が務めるなど、同社と密接な関係を保ちました。こうした歴史を証明する古代の金銅仏、天台密教の像や仏具、懸仏、神像、古文書等が数多く伝来しています。
平成二十三年に京都国立博物館と島根県立古代出雲歴史博物館の共催で開催した特別展覧会「大出雲展」、さらに科学研究費の助成を受けた「出雲鰐淵寺の歴史的・総合的研究―日本宗教の歴史的・構造的特質の解明のために―」の調査研究により見出すことのできた宝物を展示し、出雲の地の古代から中世にいたる信仰、文化をご覧いただくために、この特別展観を企画しました。
三十三年に一度の本尊のご開帳が平成二十七年に行われます。出雲第一の寺院である鰐淵寺を訪れてみてはいかがでしょうか。
イベント情報
[土曜講座] 特別展観「山陰の古刹・島根鰐淵寺の名宝」関連講座
1/31 (土) 中世出雲国 鰐淵寺の歴史
島根県立古代出雲歴史博物館 専門学芸員 佐伯徳哉氏
2/7 (土) 鰐淵寺と天台の密教法具
京都国立博物館研究員 末兼俊彦
▪会場:京都国立博物館 平成知新館 講堂
▪時間:午後1時30分~午後3時
▪定員:200名
▪聴講料:無料 (ただし、観覧券が必要です)
▪当日、12時より平成知新館1階グランドロビーにて整理券を配布します。定員になり次第、整理券配布を終了いたします。
会場情報
京都国立博物館 キョウトコクリツハクブツカン
Kyoto National Museum
- 会場住所
-
〒605-0931
京都市東山区茶屋町527 - ホームページ
- https://www.kyohaku.go.jp/
登録日:2015年1月27日