ID:44780
<奈義町町制施行60周年記念/奈義町現代美術館開館20周年記念>
太田三郎 2010―2014 OTA Saburo 2010―2014
アート・ブリッヂ1301
会場
奈義町現代美術館ギャラリー
NAGI MUSEUM OF CONTEMPORARY ART
会期
2014年11月22日[土]~12月23日[火・祝]
展覧会概要
<奈義町町制施行60周年記念/奈義町現代美術館開館20周年記念> 太田三郎 2010―2014 オオタサブロウ 2010―2014
OTA Saburo 2010―2014
官製の郵便切手や消印を用いた作品、身近なものをオリジナル切手にした作品など、郵便を素材に「時間」と「場所」の関係性をテーマとする美術家・太田三郎。郵便局で当日の消印を押して貰い自分自身の所在地を記録するプロジェクト「Date Stamps」(1985年開始)、太平洋戦争に題材を得た「Post War」(1994年開始)のシリーズ、植物の種子を採集し切手作品にするプロジェクト「Seed Project](1991年開始)は現在も継続中ですが、近年は特徴的な建造物を歴史的・空間的な視点から読み解いて、建築空間を丸ごと作品化する展示や一般市民と協働で作品を制作するアートプロジェクトも増えています。
奈義町現代美術館が開館した1994年、東京から岡山県津山市に転居した太田はこの20年の間、当館で個展やグループ展を多数開催、展覧会の案内チラシの多くをデザインするなど、その後の時間を共有してきました。
太田の美しくユニークな作品は、ありふれた草花の種子とか、日常において見捨てられがちな事物を取り上げ、考える楽しさを改めて気づかせ観る者に新鮮な感動を呼び覚まします。
戦争や災害、そして予期せぬ出来事に翻弄される小さくてか弱い存在としての人間に向けた太田のまなざしは、仏教でいう「代受苦者」つまり「私が受けたかもしれない苦しみを代わりに受けてくれた人」というとらえ方に通じるかもしれません。そのような人々に寄り添いたいという思いが太田の作品には込められています。
本展は2010年以降に発表した作品に、最新作を加えて展示するもので、ハンディキャップを背負いながらも、家族の愛情に包まれて前向きに生きる子どもたち、健常児として生まれながら身近な大人に虐待されて亡くなる子どもたち、太平洋戦争で父親が戦死したのち今日まで生きてきた高齢の方々を主題にした切手作品、東日本大震災に関する作品などで構成されます。現代社会の営みの中で、忘れがちになってしまう小さな命、あるいは戦争や災害という重いテーマに太田三郎が意欲的に取り組んだ展覧会です。
- 主催者
- 奈義町現代美術館
- 協賛・協力等
- 協力:コウジュコンテンポラリーアート、ダウン症児親の会「アヒルの会」
- 休催日
- 月曜日、祝日の翌日 (11月24日[月]開館、25日[火]休館)
- 開催時間
- 午前9時30分 ~ 午後5時
- 入場は午後4時30分まで
- 観覧料
- 一般・大学生 200円 (高校生以下・75歳以上は無料)
- ※常設展と一緒にお求めの場合は通常入館料 700円でご覧いただけます。
イベント情報
ARTIST×CAFE Vol.51 太田三郎 (美術家)
11月30日[日] 14:30~16:00 奈義町現代美術館喫茶室
チケット制 300円 (飲み物付/入館料別途) 作家が自作について語ります
■学芸員によるギャラリー・トーク (期間中随時)
ご希望の方に学芸員が作品解説をいたします。 ※学芸員不在の場合もございますのでご了承ください。
会場情報
奈義町現代美術館ギャラリー ナギチョウゲンダイビジュツカン
NAGI MUSEUM OF CONTEMPORARY ART
- 会場住所
-
〒708-1323
勝田郡奈義町豊沢441 - ホームページ
- https://www.town.nagi.okayama.jp/moca/
登録日:2014年11月18日