ID:44498
又兵衛「豊国祭礼図屏風」と「浄瑠璃物語絵巻」
会場
MOA美術館
MOA MUSEUM OF ART
会期
2014年09月26日(金)~10月28日(火)
展覧会概要
又兵衛「豊国祭礼図屏風」と「浄瑠璃物語絵巻」 マタベエ「ホウコクサイレイズビョウブ」ト「ジョウルリモノガタリエマキ」
岩佐又兵衛勝以(1578~1650)は、豊かな頬と長い頤(おとがい)の人物表現や大和絵と漢画を折衷したような独特の画風で一世を風靡しました。「浮世又兵衛」の異名をとり、浮世絵の祖とされてきましたが、伝承について正確なことは分かりませんでした。近年の研究によって、初期風俗画の名品「洛中洛外図屏風(舟木本)」が、又兵衛工房によって制作されたと考えられるようになり、又兵衛と風俗画の関係が注目を集めています。
初期風俗画の代表作である重文「豊国祭礼図屏風」は、慶長9年(1604)豊臣秀吉の七回忌に行われた豊国社臨時祭礼を題材とした作品で、無款ながらも又兵衛筆と推定され、その顔貌・姿態の表現や金銀泥を多用した濃密な彩色は、又兵衛とその工房によって制作されたと考えられる重文「浄瑠璃物語絵巻」と多くの共通点が指摘されています。本展では、又兵衛と風俗画の関わりを探る上で重要な作品である「豊国祭礼図屏風」と「浄瑠璃物語絵巻」を同時に公開し、その画業に迫るものです。
さらに、「山中常盤物語絵巻」、「堀江物語絵巻」、「官女図」、「寂光院図」などの又兵衛作品、「湯女図」、「機織図屏風」といった又兵衛の強い影響がうかがわれる作品を一堂に公開します。
個性溢れる画風を創出し、後の画界に大きな影響を与えた岩佐又兵衛の魅力を堪能ください。
会場情報
MOA美術館 エムオーエービジュツカン
MOA MUSEUM OF ART
- 会場住所
-
〒413-8511
熱海市桃山町26-2 - ホームページ
- http://www.moaart.or.jp/
- 問い合わせ先
- moaart-admin@moaart.or.jp
登録日:2014年10月21日