ID:44080
コレクション展Ⅲ
牛腸茂雄 <わたし>という他者 SHIGEO GOCHO
会場
新潟市美術館
Niigata City Art Museum
会期
2014 8.29|金| ▶ 10.26|日|
展覧会概要
コレクション展Ⅲ 牛腸茂雄 <わたし>という他者 ゴチョウシゲオ <ワタシ>トイウタシャ
SHIGEO GOCHO
新潟県加茂市出身の写真家・牛腸茂雄(1946-1983)。36歳という若さで世を去りながら、1970年代の日本の写真界を代表する一人と目され、没後30年を経てなお、写真集の刊行が相次ぐなど、評価はいやますばかりです。
幼いころに患った胸椎カリエスのため20歳までの命とも言われた彼ですが、デザインを志し東京の桑沢デザイン研究所に学びます。ここで写真家・大辻清司に見出され、本格的に写真の才能を開花させることとなりました。
牛腸があえて賭けていたのは、「見過ごされてしまうかもしれない、ぎりぎりのところの写真」。淡々と日常を見つめるその写真は、同時代の報道写真やコマーシャル・フォトの世界とは一線を画すものでした。「一見なんの変哲もない」街や人々の景色の中にこそ、自己と世界との関わりの深遠さを見出そうとしたのです。
本展では、《日々》、《見慣れた街の中で》、《幼年の「時間 (とき)」》など生前に発表されたシリーズに加え、当館の豊富な資料から<わたし>という他者を問い続けた牛腸の制作の多面性に迫ります。代表作《SELF AND OTHERS》の写真集制作に向けての細やかなノートや、友人たちと作った実験的な短編映画、写真と並行して精力的に制作したインクブロットやマーブリングによる作品。死の前年の個展《見慣れた街の中で》で試みた展示手法も再現します。
その静謐な世界のために、牛腸が文字通り命を捧げた情熱に、あらためて触れる機会となるでしょう。
- 休催日
- 9月1日(月)、8日(月)、16日(火)、24日(水)、29日(月)、10月6日(月)、14日(火)、20日(月)
- 開催時間
- 午前9時30分 ~ 午後6時
- 観覧券の販売は午後5時30分まで
- 観覧料
- 一般 200円(160円)、大学生・高校生 150円(110円)、小中学生 100円(70円)
- *( )内は団体(20名以上)料金 *土・日・祝日は小中学生無料
*当館主催の企画展開催中はその観覧券で本展もご覧になれます。また、中学生・小学生は企画展と合わせて無料となります。
*団体観覧で解説をご希望の場合は、事前にご連絡ください。
*市展開催中【10月15日(水)~19日(日)、10月22日(水)~26日(日)】は無料となります。 - 展覧会ホームページ
- http://www.ncam.jp/exhibition/2154/
イベント情報
①トークイベント 「牛腸茂雄と荒木経惟:カラー写真をめぐって」
9月27日(土) 午後2時~3時30分
講師 三浦和人氏 (写真家) 冨山由紀子氏 (写真研究者)
当館2階講堂にて / 聴講無料 / 定員100名
②美術講座
8月30日(土) 「心霊写真の歴史」 担当学芸員:藤井素彦
9月20日(土) 「1970年代日本の写真」 担当学芸員:松沢寿重
各日午後1時30分~3時
当館2階講堂にて / 聴講無料 / 定員100名
③ギャラリートーク (当館学芸員による解説)
10月25日(土) 午後2時~2時30分
*直接常設展示室にお越し下さい。
*当日の観覧券が必要となります。
④ふれあい美術館ガイド (美術館協力会ボランティアによるご案内と解説)
9月21日(日)、10月19日(日) 各日午前11時から
*直接エントランスホールにお越し下さい。
*当日の観覧券が必要となります。
*連動企画 映画「SELF AND OTHERS」上映
【佐藤真監督 / 2000年 / 53分】
9月6日(土)~12日(金) 各日1回
新潟・市民映画館シネ・ウインドにて
TEL 025-243-5530 http://cinewind.com/
牛腸茂雄の代表作と同題のドキュメンタリー。同時開催の企画展「荒木経惟 往生写集―愛ノ旅」展にちなみ、「アラキメンタリ」(2005年)、「愛の新世界」(1994年)もあわせて上映。有料。
会場情報
新潟市美術館 ニイガタシビジュツカン
Niigata City Art Museum
- 会場住所
-
〒951-8556
新潟市中央区西大畑町5191-9 - ホームページ
- http://www.ncam.jp/
登録日:2014年9月2日