ID:4404

生誕100年記念 向井潤吉の絵画と写真展

絵画が語る風景、レンズが見た風景

会場

神戸市立小磯記念美術館

KOBE CITY KOISO MEMORIAL MUSEUM OF ART

会期

2002年6月22日(土) ~ 2002年8月18日(日)

展覧会概要

生誕100年記念 向井潤吉の絵画と写真展 セイタンヒャクネンキネン ムカイジュンキチノカイガトシャシンテン 絵画が語る風景、レンズが見た風景

向井潤吉(1901-1995)は、戦後40年以上にわたって全国各地を巡り歩き、それぞれの土地の光と風を身に受けながら、民家と、そこに広がる自然の風景を描き続けました。
本展では、世田谷美術館が所蔵する、民家をモティーフとした油彩作品、素描作品あわせて106点、そして向井潤吉が作品を制作しつつ撮影を重ねた、民家や風景をモティーフとした写真70点を一堂にご紹介いたします。向井潤吉が撮影した写真は、ご遺族の協力を得て、このたび初めて公開されるものです。
現在、この写真については調査を重ねていますが、およそ40,000枚の数量が確認されつつあります。今回はその一部をご紹介いたします。
この展覧会では、向井潤吉が描いた絵画と彼が撮影した写真を比較し、そこに認められるさまざまな差異を検証することで、写真では表現しえなかった、向井潤吉が独自に持ち得た、個人的で独特な風景に対する感覚や想いというものを、その絵画表現の中に探っていきたいと想います。戦後の復興期から高度経済成長、そして経済大国として発展を続けた日本の国土で、その姿を次々と消していった茅葺き屋根の民家を描き、また写真で記録し続けた向井潤吉の創作の軌跡を今あらためて見つめなおし、その絵画表現が放つ鮮烈で清々しい魅力を堪能していただければと思います。
向井潤吉の民家をモティーフとした作品の数々を顧みますと、それは彼自身が民家という風景と出会ってきた道程を示しているのだといえましょう。私たちは向井潤吉の描いた絵画と向き合い、そしてさまざまな思いをめぐらすことで、そこに画家・向井潤吉との心的な交流を生み出し、彼が一枚のカンヴァスの中に、何を表現し、何を物語ろうとしていたのかを感じとることができるかもしれません。

主催者
神戸市立小磯記念美術館
休催日
月曜日
観覧料
一般 700(600/550)円
高大生 500(400/350)円
小中生 300(200/150)円
※( )内は前売り/30名以上の団体料金
展覧会ホームページ
http://www.city.kobe.lg.jp/culture/culture/institution/koisogallery/
展覧会問合わせ先
電話:078-857-5880

会場情報

神戸市立小磯記念美術館 コウベシリツコイソキネンビジュツカン

KOBE CITY KOISO MEMORIAL MUSEUM OF ART

会場住所
〒658-0032
神戸市東灘区向洋町中5-7
ホームページ
https://www.city.kobe.lg.jp/culture/culture/institution/koisogallery/
更新日:2010年6月2日
登録日:1999年3月31日