ID:43369
常設展
「いろ・かたち・ひびき 岡本太郎の造形」展
会場
川崎市岡本太郎美術館
TARO OKAMOTO MUSEUM OF ART,KAWASAKI
会期
2014年7月10日(木)~10月5日(日)
展覧会概要
常設展 「いろ・かたち・ひびき 岡本太郎の造形」展 「イロ・カタチ・ヒビキ オカモトタロウノゾウケイ」テン
芸術家はつねに孤独のど真中で無と対決している。そこに、色・形・響きがわきおこってくる。
─それは絵ではない。それ以前であり、以後のものだ。
岡本太郎の作品が、同じ時代のアーティストの作品のなかにあって、とびぬけて目立って見えるのは何故でしょうか。色オンチとか、下品とか、いやったらしいとか、さんざん悪口もいわれてもいますが、強烈な作品の印象は「芸術は爆発だ」と唱えたエネルギッシュな太郎そのものです。このエネルギーはいったいどこからくるのでしょうか。
ひとつは色彩です。絵具のチューブを絞ったままのような原色。極彩色にいろどられた絵画は強烈な印象で、ときに違和感を感じる人もいるかもしれません。
そして岡本太郎ならではの独特のかたち。金平糖のように全方位につきだすトゲは、よく見ると人の腕や顔のかたちだったりもします。360度どこから見てもいいように、彫刻の後ろにも顔をつけるところは、岡本太郎のサービス精神でしょうか。
さらにこうした色や形といった要素が、おだやかに調和するのではなく、不協和音をかなでるのも岡本作品の特色です。太郎のテーマである「対極主義」は、同じ画面の中に正反対のものを置いて、磁石のように反発するギリギリとしたエネルギーを生み出すことを意図しているのです。
岡本太郎は、「絵はすべての人の創るもの」と述べています。絵を描くことだけが、創造じゃない。絵を見るとき、見る人の心のなかに映るのは、作家が制作した画面の色や形ではなく、見る人のイマジネーションによって創りだされたイメージであり、芸術を味わうことは価値を創造することそのものであると。岡本太郎の造形が、あなたの中にどのようなイメージを喚起するのか、作品との対話をどうぞお楽しみください。
- 主催者
- 川崎市岡本太郎美術館
- 休催日
- 月曜日(7月21日、9月15日を除く)、7月22日(火)、9月16日(火)、9月24日(水)
- 観覧料
- 常設展のみ開催期間(7月18日まで)
一般 500(400)円/高・大学生・65歳以上 300(240)円/中学生以下無料
企画展開催期間(7月19日~10月5日)
一般 800(640)円/高・大学生・65歳以上 600(480)円/中学生以下無料 - ※本料金で常設展・企画展ともにご覧いただけます
※()内は20名以上の団体料金
会場情報
川崎市岡本太郎美術館 カワサキシオカモトタロウビジュツカン
TARO OKAMOTO MUSEUM OF ART,KAWASAKI
- 会場住所
-
〒214-0032
川崎市多摩区枡形7-1-5 - ホームページ
- https://www.taromuseum.jp/
登録日:2014年6月24日