ID:43367
企画展
川崎市制90周年記念事業
「岡本太郎とアール・ブリュット―生の芸術の地平へ」展
会場
川崎市岡本太郎美術館 企画展示室
TARO OKAMOTO MUSEUM OF ART,KAWASAKI
会期
2014年7月19日(土)~10月5日(日)
展覧会概要
企画展
川崎市制90周年記念事業 「岡本太郎とアール・ブリュット―生の芸術の地平へ」展 「オカモトタロウトアール・ブリュット―セイノゲイジュツノチヘイヘ」テン
1950年岡本太郎は『アヴァンギャルド藝術』(美術出版社刊)を著しました。この本の中で岡本は、表現の始源を問うような発言をしています。
「未開人も子供も狂人も、論理的に明らかに矛盾していること、例えば自分が自分であると同時に兎であるとか、雲だというような、あり得べからざることを平気で信じたり、夢で見た世界と現実の世界とを矛盾のままごちゃごちゃにして、ともに実在だと考えたりします。」
「彼らの表現はノーマルな社会の分別では到底考えられない、恐ろしい程の激しさを持っているのです。それはかえって我々を根源的な感動に回帰させる異常な魅力です。」 (原文のまま P109、P110)
当時、これらの発言は多くの若いアーティストたちに刺激を与えたようです。戦後、岡本はアヴァンギャルド(前衛)芸術の旗手として、作品を発表し、講演を行い、また多くの雑誌に彼の芸術論を執筆するなど、エネルギッシュに活動しました。岡本はこの『アヴァンギャルド藝術』の中で、アヴァンギャルド芸術と同じ地平に「子どもの絵」「精神障害者の絵」「民族資料」をのせて自身の芸術観を語っています。
本展では美術の専門教育を受けていなくても独自の表現で自分の世界を築いた表現者たちを「アール・ブリュット(生(き)の芸術)」と捉えて、その様々な作品を紹介します。「アール・ブリュット」はフランスのアーティスト、ジャン・デュビュッフェによって生み出された言葉です。このデュビュッフェの「アール・ブリュット」は、英訳され「アウトサイダー・アート」という名称で世界中に広がっていきました。この「アール・ブリュット」の考えは、岡本太郎の『アヴァンギャルド藝術』の芸術観と繋がるものではないでしょうか。
本展は「岡本太郎とアール・ブリュット―生の芸術の地平へ」と題し、様々な表現世界を持った人たちの作品や子どもたちの絵や障害をもちながら作り続ける作家たちの作品を紹介いたします。
- 主催者
- 川崎市岡本太郎美術館
- 協賛・協力等
- 協力:プチ・ホールやまぼうし、認定NPO 芸術資源開発機構、NPO法人アール・ド・ヴィーヴル、アトリエ・コーナス、やまなみ工房、工房集、日本理化学工業株式会社
- 休催日
- 月曜日(7月21日、9月15日を除く)、7月22日(火)、9月16日(火)、9月24日(水)
- 開催時間
- 9:30 ~ 17:00
- 入館は16:30まで
- 観覧料
- 一般 800(640)円/高・大学生・65歳以上 600(480)円/ 中学生以下無料
- ※本料金で常設展もご覧いただけます
※( )内は20名以上の団体料金
イベント情報
毎日開催の参加型イベント「顔を描こう!仮面を作ろう!」
日本理化学工業の「キットパス」という画材を使って、自分のイメージした顔や仮面の作品を自由に描いてみましょう。
日時:会期中毎日 14:00~16:00 ※休館日を除く
対象:どなたでも参加できます。
定員:一度に参加できる人数 15名程度
料金:無料 (企画展観覧料が必要です)
参加方法:事前予約等ありません。イベント開催時間中は自由参加です。
アーティスト・中津川浩章によるライブペインティング
子どもたちとのワークショップで作品制作をおこなったアーティスト・中津川浩章氏によるライブペインティング。イベントで制作された作品はギャラリーに展示する予定です。
日程:2014年8月10日(日) 14:00~
料金:無料(ただし観覧料が必要です)
ギャラリートーク
担当学芸員による展示解説です。展覧会の見どころ、作品の背景や作家にまつわるエピソードなどを知ることで、作品の新たな見方や楽しみ方がひろがります。
日程:2014年7月21日(月祝)、8月24日(日)、9月7日(日)、9月21日(日)
時間:各日 14:00~
料金:無料(ただし観覧料が必要です)
関連イベントの日程や時間の変更は、随時ホームページでお知らせします。
会場情報
川崎市岡本太郎美術館 カワサキシオカモトタロウビジュツカン
TARO OKAMOTO MUSEUM OF ART,KAWASAKI
- 会場住所
-
〒214-0032
川崎市多摩区枡形7-1-5 - ホームページ
- https://www.taromuseum.jp/
登録日:2014年6月24日