ID:42568

特別企画展

社寺の風景―宮曼荼羅から祭礼図へ―

会場

大和文華館

THE MUSEUM YAMATO BUNKAKAN

会期

5月23日(金)~6月29日(日)
前期:5月23日(金)~6月15日(日)
後期:6月17日(火)~29日(日)

前期:5月23日(金)~6月15日(日)
後期:6月17日(火)~29日(日)

展覧会概要

特別企画展 社寺の風景―宮曼荼羅から祭礼図へ― シャジノフウケイ―ミヤマンダラカラサイレイズヘ―

神社の社頭景観を描いた「宮曼荼羅 (みやまんだら)」は、その場に鎮座する神々を視覚化したもので、礼拝対象として数多くの作例が描かれました。中でも、春日大社 (かすがたいしゃ)、日吉山王社 (ひえさんのうしゃ)、石清水八幡宮社 (いわしみずはちまんぐうしゃ) を描いた宮曼荼羅は現存作例も多く、厚い信仰を集めたことが窺えます。宮曼荼羅に描かれた景観には実景が反映され、当時の人々の景観認識、空間把握の精度の高さには驚かされます。
中世末から近世にかけては、熊野や伊勢、富士、清水寺といった信仰の場へ参詣する人々が増え、参詣の賑わいを描く「参詣曼荼羅」が数多く描かれました。一方、神社で行われる特定の行事を描いた「祭礼図」も制作されました。日吉山王祭礼図、祇園祭礼図、豊国祭礼図など、土佐派や狩野派による近世初期の優品が数多く伝わります。
本展覧会では、このような社寺の風景を描いた作例に注目します。信仰の裾野の広がりと共に、描かれる風景や表現も様々に展開しました。宮曼荼羅から祭礼図への流れをたどると、そこに通底するのは、観者を絵画空間へ誘う聖と俗のあわいの世界です。中世から近世初期にかけて表現された様々な風景を通じ、画中の人々の息吹や賑わいを感じ、絵画世界に入り込んで頂ければ幸いです。(担当 古川攝一)

休催日
毎週月曜日
開催時間
午前10時 ~ 午後5時
入館は午後4時まで
観覧料
一般 620円 高校・大学生 410円 小学・中学生 無料
※20名以上の団体は相当料金の2割引で引率者1名無料
※身障者手帳等ご提示により本人と同伴者1名2割引
展示替え情報
会期中展示替を行います。

イベント情報

列品解説 毎週土曜日 午後2時から(当館学芸部による)

特別講演 6月1日(日) 午後2時から講堂にて
「祭りの準備―初期祭礼図について」
東京大学大学院教授 佐藤康宏氏

日曜美術講座 6月8日(日) 午後2時から講堂にて
「聖と俗のあわいの風景―宮曼荼羅から祭礼図へ―」
当館学芸員 古川攝一

講座 美術の窓 6月15日(日) 午後2時から講堂にて
「正面摺筆彩掛物絵について―若冲版画の影響?」
当館館長 浅野秀剛

会場情報

大和文華館 ヤマトブンカカン

THE MUSEUM YAMATO BUNKAKAN

会場住所
〒631-0034
奈良市学園南1-11-6
ホームページ
https://www.kintetsu-g-hd.co.jp/culture/yamato/
更新日:2014年4月8日
登録日:2014年4月8日