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斎藤真一「放浪記」展
さすらいから瞽女、吉原の遊女、そして街角を描いた哀愁の旅路
会場
斉藤真一心の美術館 出羽桜美術館 分館
SHINICHI SAITO HEART OF MUSEUM
会期
2014年 10月2日[木] / 2015年 3月29日[日]
展覧会概要
斎藤真一「放浪記」展 サイトウシンイチ「ホウロウキ」テン さすらいから瞽女、吉原の遊女、そして街角を描いた哀愁の旅路
斎藤真一(1922年-1994年)は盲目の旅芸人、「瞽女(ごぜ)」と親しみ、明治期の吉原に生きた遊女の哀愁をカンヴァスに再現した画家です。忘れ去られてゆく日本の面影を求めつづけた画家の心には、常に放浪の旅、さすらい、音色、ノスタルジーといった精神が脈打っています。
瀬戸内海に面した港町、倉敷市児島味野に生まれ、父親が尺八の太師範という環境の中で育ったため、芝居、浄瑠璃、浪曲といった日本古来の芸術に興味を魅かれるようになり、近くの劇場に通いつめました。中学生のとき岸田劉生の作風に惹かれてデッサンの勉強に励み、1942(昭和17)年、19歳で念願の東京美術学校(現東京芸大)に入学し、学徒出陣を経験しながら6年後に卒業しました。静岡、岡山の各地で教師生活を送った後、1959(昭和34)年、37歳の時フランスに留学しました。ジプシーに惹かれてヨーロッパ各地を自転車バイクで放浪の旅をし、藤田嗣治と親交を結びました。帰国後、藤田の勧めで東北を旅し、瞽女を知り、以後瞽女を主題にした数々の作品を発表して一躍注目されるようになりました。1971(昭和46)年には安井賞佳作賞を受賞し、1973(昭和48)年には『瞽女=盲目の旅芸人』で日本エッセイストクラブ賞を受賞しています。
1985年、明治期の吉原に生きる遊女の実態を検証した「明治吉原細見記展」を開催、同時に『明治吉原細見記』(河出書房新社)や、斎藤真一の養祖母をヒロインとするストーリーの『絵草子.吉原炎上』(文藝春秋)を出版、映画や舞台で数多く上演されています。
本展は、初期から瞽女、吉原の遊女を経て、絶作までの作品により、没後20年になる斎藤真一の全貌紹介するものです。
- 協賛・協力等
- ●協賛:出羽桜酒造株式会社・ギャラリー朱雀院
- 休催日
- 月曜日(祝祭日の場合は翌日)
12月28日[日]―1月3日[土] - 開催時間
- 9:30 ~ 17:00
- 入館は16:30まで
- 観覧料
- 一般 300円 / 高校生 200円 / 小中生 100円
- 展覧会ホームページ
- http://www.dewazakura.co.jp/news/2014/news2014-63.htm
会場情報
斉藤真一心の美術館 出羽桜美術館 分館 サイトウシンイチココロノビジュツカン デワザクラビジュツカン ブンカン
SHINICHI SAITO HEART OF MUSEUM
- 会場住所
-
〒994-0044
天童市一日町2-4-34 - ホームページ
- http://www.dewazakura.co.jp/
登録日:2014年4月1日