ID:4212

フリードル先生とテレジンの子どもたち―描くことが生きること

海外文化交流特別展

会場

東京富士美術館

TOKYO FUJI ART MUSEUM

会期

2002年4月20日(土) ~ 2002年5月26日(日)

展覧会概要

フリードル先生とテレジンの子どもたち―描くことが生きること フリードルセンセイトテレジンノコドモタチ 海外文化交流特別展

本展は、オーストリア生まれの女流画家でテレジン強制収容所(現・チェコ共和国)で収容者の身となりながらも、死の淵に瀕した子どもたちに美術を通して“生きること”を教え続けたフリードル・ディッカー・ブランデイズ(1898~1944)の芸術《油彩画》《水彩画》《素描》《工芸》《オブジェ》と教授法を紹介するとともに、彼女の人権闘争を浮き彫りにするものです。また、フリードルの行った授業によって、死の恐怖や地獄のような環境をはね除けんとする、子どもたちの描いた絵画のオリジナルを公開いたします。
さらに、テレジンでフリードルから絵画を学び、ホロコーストを生き延びた当時16歳の少女(エルナ・ファーマン教授)が、“自身の生涯の最期に...”との思いで、テレジン収容所内で制作した絵画150点と、収容所の出来事を詳細に書き留めた“日記”を世界初公開!
“21世紀に生き続けるアンネ・フランク”として大変貴重かつ重要な意義をとどめることとなるでしょう。
このほか、サイモン・ヴィーゼンタール・センターの寛容博物館より、ホロコーストの歴史資料も特別に公開されることとなりました。
本展は、フリードルの故郷ウィーンで開幕し、チェコ、フランス、スウェーデン、ドイツ、アメリカの6カ国を巡回し、今まで知られなかったフリードルの存在に大変多くの反響が寄せられました。日本では7カ国目になります。中でも、日本展では、サイモン・ヴィーゼンタール・センターの所蔵品をはじめ、プラハ・ユダヤ博物館、ウィーン応用美術大学、そして約30もの個人所蔵家の方々より出品され、世界巡回展の白眉を飾る最大規模のものとなります。
本展の開催が、奇しくも21世紀の冒頭を平和で迎えることの出来なかった私たちにとって“教育とはなにか”“人権とはなにか”そして“生きることとはなにか”を問いかけるとともに、戦争や殺戮のない「平和の世紀」を構築する一助となることを念願するものです。

主催者
フリードル先生とテレジンの子どもたち展実行委員会
東京富士美術館 サイモン・ヴィーゼンタール・センター/
寛容博物館
日本経済新聞社
休催日
無休
観覧料
一般 500円
大高生 200円
中小生 無料
展覧会ホームページ
http://www.fujibi.or.jp/

会場情報

東京富士美術館 トウキョウフジビジュツカン

TOKYO FUJI ART MUSEUM

会場住所
〒192-0016
八王子市谷野町492-1
ホームページ
https://www.fujibi.or.jp/
更新日:2010年5月12日
登録日:1999年3月31日