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豊橋市美術博物館収蔵品展

墨のいろ

~モノクロームの世界に遊ぶ~

会場

豊橋市美術博物館 2階展示室

TOYOHASHI CITY MUSEUM OF ART AND HISTORY

会期

平成26年 1月11日(土)~2月11日(火・祝)

展覧会概要

豊橋市美術博物館収蔵品展 墨のいろ スミノイロ ~モノクロームの世界に遊ぶ~

古来から東洋画の骨格をなしてきた墨は、濃淡や筆法を通じて「墨に五彩あり」といわれてきました。単色でありながら墨という素材は、微妙なトーンやにじみ、かすれ、ぼかし、などによって実に多彩で豊かな世界を表現することができます。鎌倉時代の禅宗美術とともに受容された水墨画は、室町時代に盛隆をみせ、江戸時代に入ると唐絵と大和絵を融合させた狩野派の華麗な墨彩画や、柔和で自由な筆法による文人画(南画)など、多様な拡がりをみせるようになりました。また、近代以降、とりわけ戦後からは色面に重きを置いた日本画が主流となりますが、その一方で墨という素材に新たな可能性を見出した表現もみられます。
本展では江戸後期の郷土画人の水墨画から渡辺小華を中心に明治期に盛んになった崋椿系南画の系譜、さらにそこに近代性を加味した白井烟嵓の水墨画をはじめ、白抜きで深山の樹々をあらわした平川敏夫や自由奔放でユーモラスな中村正義の墨戯、独自の境地を築いた水谷勇夫や佐藤多持の墨絵など、それぞれ個性豊かな近現代の日本画をご覧いただきます。また、このたびはトリエンナーレ豊橋「星野眞吾賞展」の受賞作品からも墨を基調とする作品を選び、あわせて展観いたします。
深遠な漆黒~この色に我々が見てきたものは、闇への恐れでしょうか?それとも夜空(宇宙)に象徴される事象の根源、あるいは他の色に侵されることのない気高く厳粛な存在でしょうか?全てを包括する墨の色を通して、無限の彩りと表現の可能性を感じ取っていただければ幸いです。

休催日
月曜日
開催時間
午前9時 ~ 午後5時
観覧料
観覧無料

イベント情報

館長講座
日時●1月26日(日) 午後2時~
演題●「水墨の美~郷士画人を中心に」
講師●金原宏行 (豊橋市美術博物館館長)
会場●1階講義室<聴講無料>

スライド・レクチャー
日時●2月5日(水) 午後2時~
演題●「コレクションにみるモノクロームの世界」
講師●担当学芸員
会場●1階講義室<聴講無料>

ボランティア・ガイド
日時●1月14日(火)~2月11日(火・祝)毎日開催
午後2時~/午後3時~
(※ただし、2月5日は除く。土日祝は午前10時30分/
11時30分も開催。1月25・26日、2月8・9日は午前のみ)

ワークショップ
①「すみ」であそぶ
講師●味岡伸太郎 (造形作家)
日時●1月25日(土) 午後1時30分~午後4時
対象●小学生(定員◎20名/参加料◎500円)

②「墨と体で描く」
講師●鈴木敬三 (日本画家)
日時●2月8日(土) 午後1時30分~午後4時
対象●8歳~12歳(定員◎20名/参加料◎500円)

③「白抜技法で描く冬の公園」
講師●三木登 (日本画家)
日時●2月9日(日) 午後1時30分~午後4時
対象●一般(中学生以上/定員◎20名 参加料◎1000円)

※いずれのワークショップも1月7日(火)より電話受付いたします。

プレゼント
ご来場の方にカラーパンフレットを差し上げます。
(数に限りがありますのでお早めにご来場ください。)

会場情報

豊橋市美術博物館 トヨハシシビジュツハクブツカン

TOYOHASHI CITY MUSEUM OF ART AND HISTORY

会場住所
〒440-0801
豊橋市今橋町3-1
ホームページ
http://www.toyohashi-bihaku.jp/
更新日:2024年10月22日
登録日:2014年1月21日