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黒田辰秋の世界 生誕110年

目利きと匠の邂逅

河井寬次郎
柳 宗悦
鍵善良房
白洲正子
小林秀雄
武者小路実篤
川端康成
黒澤 明

会場

そごう美術館

SOGO MUSEUM OF ART

会期

2014年2月1日<土>―3月10日<月>

展覧会概要

黒田辰秋の世界 生誕110年 クロダタツアキノセカイ セイタン110ネン 目利きと匠の邂逅

木工作家黒田辰秋 (くろだたつあき) は、1904(明治37)年に京都の塗師屋の家に生まれました。幼いころから木工の世界に憧れていましたが、当時の漆芸界の分業制に疑問を抱いて、木地から仕上げまでの一貫制作を志し、独学で制作を始めます。大正末期には、柳宗悦、河井寬次郎らとの出会いにより、民藝運動に参加。その後、京都の老舗菓子店「鍵善良房」から店舗の室内装飾や作品を注文されるなど、徐々に黒田の名は世に知られていきました。昭和40年代には、昭和新宮殿の家具や室内装飾品の依頼を受け、そして1970(昭和45)年に木工芸における重要無形文化財(人間国宝)に指定されて、黒田は最晩年まで精力的に活動を続けました。
黒田の木工作品における技法は、拭漆 (ふきうるし) 、朱漆 (しゅうるし) 、螺鈿(らでん) 、乾漆 (かんしつ) など多岐にわたり、そのどれもが力強い存在感を持ち、美しいたたずまいを見せる品々です。こうした黒田作品に魅了され、川端康成、小林秀雄、武者小路実篤といった文士たちは、小箱や紙刀などを座右に置いて日々愛用しました。また、同じく黒田の作品に魅せられた白洲正子は、食器などを常用するとともに、黒田にとって初となる作品集を編集・執筆しています。さらに、映画監督の黒澤明は別荘用の家具一式を注文しました。黒田作品の愛用者の多くは、骨董や美術品のコレクターとしても知られた、当代の目利きと呼ばれた人々です。彼らの研ぎ澄まされた眼が、黒田の作品の美しさに気付き、作品を愛用したのだといえるでしょう。
本展では、家具、茶道具、食器類などを中心に木工作品約90点を展覧いたします。さらに黒田作品を愛用したゆかりの人々との交流に焦点を当て、彼らとの関わりや愛蔵品を紹介します。木工の匠が極めた造形美、存在感あふれる作品の数々をご鑑賞ください。

主催者
そごう美術館
協賛・協力等
後援:神奈川県教育委員会、横浜市教育委員会 特別協力:世界文化社 協力:北海道立旭川美術館
協賛:国際家具デザインフェア旭川開催委員会、(株)そごう・西武
開催時間
午前10時 ~ 午後8時
*入館は閉館の30分前まで
観覧料
大人1000(800)円、大学・高校生800(600)円、中学生以下無料
*消費税含む
*( )内は前売および20名さま以上の団体料金
*前売券はそごう美術館、または、セブンイレブン、ローソンチケットにてお取扱いしております。
*障害者手帳をお持ちの方、およびご同伴者1名さまは( )内料金にてご入館いただけます。
展覧会ホームページ
http://www2.sogo-gogo.com/common/museum/archives/13/kuroda/index.html

イベント情報

◎連続記念講演会&対談

①「人間国宝 黒田辰秋」
講師:諸山正則氏 (東京国立近代美術館 主任研究員)
日時:2014年2月16日(日) 午後2時から

②「対談 黒田辰秋は民藝の作家なのか?」
講師:山下裕二氏 (明治学院大学教授)&
尾久彰三氏 (元日本民藝館学芸部長)
日時:2014年2月23日(日) 午後2時から

③「対談 鍵善良房と黒田辰秋」
講師:今西善也氏 (御菓子司 鍵善良房 店主)&当館学芸員
日時:2014年3月2日(日) 午後2時から

④「白洲正子、小林秀雄らが惹かれた黒田辰秋の魅力」
講師:青柳恵介氏 (古美術評論家)
日時:2014年3月9日(日) 午後2時から

場所:そごう美術館展示室内
定員:各回60名さま(事前申込み、先着順)
参加費:各回500円(消費税含む。別途入館料が必要になります。)
*全4回のうち1回以上お申込みいただいた方は、2回目以降の入館料が無料となります。
*お申込みはそごう美術館までお電話ください。
<そごう美術館直通:045-465-5515>

◎学芸員によるギャラリートーク
第2、第4土曜日(2月8日、2月22日、3月8日) 午後2時から

会場情報

そごう美術館 ソゴウビジュツカン

SOGO MUSEUM OF ART

会場住所
〒220-8510
横浜市西区高島2-18-1 横浜駅東口・そごう横浜店6階
ホームページ
https://www.sogo-seibu.jp/common/museum/
更新日:2024年10月22日
登録日:2014年1月21日