ID:41235
五十嵐威暢展 Igarashi Takenobu
≪空知のかけらに会いに来ませんか・五十嵐威暢≫
会場
ギャラリーなつか & C-View
GALLERY NATSUKA
会期
2013.12.9(月)→12.21(土)
展覧会概要
五十嵐威暢展 イガラシタケノブテン ≪空知のかけらに会いに来ませんか・五十嵐威暢≫
Igarashi Takenobu
偶然のような土との出会いでした。
それ以来10数年が経ち、今も子どものように土と戯れています。
土に触れていると何故か心が温まります。
やがて人が帰って行く土=大地は、待っていてくれた故郷のようなものだからかもしれません。
土は、私たちを支える地面であったり、作物を育てる畑だったりしますが、それは人間や命を育む大地の一部分であり地球そのものです。
土すなわち大地=地球を素材にして作品をつくっているとの思いが、大いに気持ちを高ぶらせてくれます。
いわゆる道具は最初から使い方もよく知らなかったし、身の回りにあるもの何でも道具代わりにして来ました。石ころ、木の枝、棒切れ、葉っぱ、用途の分からない金物、などなど。無論、手や指や足も総動員して身体でつくって来ました。
土を相手に作品をつくるとき、圧力を加え、削り、彫り、引きちぎり、叩いたり、曲げたりします。土は素直に反応してくれて形や表情を変えて仲間のように付き合ってくれます。このような過程において、おぼろげな故郷・空知地方の記憶、色、かたち、動き、川と山からの風、匂い、それらの変化がまるで自然がくれた「かけら」のように、そして私の不完全な技術のなせる技と相まって、完全とは言えない姿を表してくれます。この不完全と言える「かけら」こそが私が探しているものでもあるのです。
テラコッタの土は陶芸のロクロで使うものと比べて相当に硬い。そして、彫塑の後に乾燥させ、やがて焼かれて、最後には石のように硬くなります。それは土の水分が蒸気となって空気中に拡散し、死のような安定へ向う荘厳な変化でもあります。大袈裟かもしれませんが、土で表現することは、地球というかたちになる儀式をしているようにも感じます。
まだまだ努力しないと嫌われそうな気もしますが、総てを自然に受け入れて、やっと土の気持ちに少し添えるようになった気分です。
- 休催日
- 日曜
- 開催時間
- 11:00 ~ 18:30
- 最終日17:00
- 展覧会ホームページ
- http://homepage2.nifty.com/gallery-natsuka/natsuka/2013/igarashi_takenobu13.html
会場情報
ギャラリーなつか & C-View ギャラリーナツカ
GALLERY NATSUKA
- 会場住所
-
〒104-0031
中央区京橋3-4-2 フォーチュンビル 1F - ホームページ
- http://gnatsuka.com/
登録日:2013年11月19日