北のやきもの史 The History of Hokkaido Ceramics from the Egami Collection

これくしょん・ぎゃらりい 北のやきもの史 キタノヤキモノシ ―江上コレクションを中心に

The Collection Gallery The History of Hokkaido Ceramics from the Egami Collection

粘土をこねて成形し、焼成するやきものは北海道でも約七千年前の縄文時代に生まれました。本州では古墳時代以降、大陸からもたらされた須恵器(ロクロ成形と焼成窯)の技術が発展しましたが、北海道にそれが伝わるには、江戸時代を待たねばなりませんでした。
幕末安政期に至り、ようやく函館を舞台に、幕府と民間双方から北海道のやきものの模索が始まります。明治に入り開拓が進展するとともに、やきものの需要も高まり、本州出身の陶工の来道が活発化、小樽、札幌などに開窯が相次ぎました。
大正十二 (一九二三) 年には北海道工業試験場が開場。山岡三秋らの指導が実り、昭和に入ると宮下貞一郎、白勢栄悦ら道内出身の陶芸家が活動を開始します。彼らはその後、北海道やきもの界の礎となりました。
戦後になると、昭和二四 (一九四九) 年に中国古陶磁の研究で著名であった小森忍が来道し、窯業指導と作陶を開始しています。昭和三十年代以降は陶芸家の数も増え、また全国的な民芸ブームを反映して、やきものを愛好する層も広がっていきました。
本展は、幕末から昭和戦後にいたる北海道のやきものの歩みを、約五百点に及ぶ江上壽幸 (ひさゆき) 氏のコレクションから約二百点の作品を厳選してご紹介します。北の風土と歴史、そして人が生み出した多彩なやきものの世界をお楽しみください。

主催者

北海道立近代美術館

協賛・協力等

共催 北海道新聞社
後援 札幌市、札幌市教育委員会、JR北海道

休催日

月曜日(12月23日、1月13日は開館)、12月24日(火)、年末年始(12月29日～1月3日)、1月14日(火)

開催時間

9時30分 ～ 17時

展示室への入場は16時30分まで

観覧料

一般 500 (410) 円 高大生 250 (170) 円

※( )は10名以上の団体料金
※無料になる方:65歳以上、中学生以下、障害者手帳をお持ちの方など。
高校生は毎週土曜日ならびに学校の教育活動で利用する場合は無料。

展覧会ホームページ

http://www.aurora-net.or.jp/art/dokinbi/exhi/collection/13/ceramics.html

江上壽幸氏による解説ツアー
12月14日(土)、21日(土)
各日 14:00～15:00、常設展示室 (1階) にて
※当日のこれくしょん・ぎゃらりい観覧券が必要です。

学芸員によるギャラリー・トーク
●12月28日(土)、2月22日(土)
「さすらいの陶工・泉山了谷とその周辺」
●1月4日(土)、2月15日(土)
「パリの北海道人―仏蘭西に渡った画家たち」
●1月25日(土)、3月22日(土)
「小森忍の歩み」
●2月1日(土)、3月8日(土)
「北のやきもの史 ― 幕末から昭和まで」
各日 14:00～(約30分)、常設展示室にて
※当日のこれくしょん・ぎゃらりい観覧券が必要です。

北海道立近代美術館 ホッカイドウリツキンダイビジュツカン

HOKKAIDO MUSEUM OF MODERN ART

会場住所

〒060-0001
札幌市中央区北1条西17丁目

ホームページ

https://artmuseum.pref.hokkaido.lg.jp/knb

問い合わせ先

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