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京都市美術館開館80周年記念展
下絵を読み解く ―竹内栖鳳の下絵と素描 Deciphering Preparatory Drawings for Nihonga: The Preparatory Drawings and Sketches of Takeuchi Seiho
A Commemorative Exhibition Celebrating 80 Years Since the Inauguration of the Kyoto Municipal Museum of Art
会場
京都市美術館
KYOTO MUNICIPAL MUSEUM OF ART
会期
2013年10月19日(土)―12月1日(日)
展覧会概要
京都市美術館開館80周年記念展 下絵を読み解く ―竹内栖鳳の下絵と素描 シタエヲヨミトク ―タケウチセイホウノシタエトソビョウ
Deciphering Preparatory Drawings for Nihonga: The Preparatory Drawings and Sketches of Takeuchi Seiho A Commemorative Exhibition Celebrating 80 Years Since the Inauguration of the Kyoto Municipal Museum of Art
当時から京都画壇を率いる大画家として,「百世にも稀な名人」, 「老巧無比の技巧派」と賞賛された竹内栖鳳でありましたが, その制作の裏には多大なる苦労があったことが知られています。西洋絵画に触発され, 日本画に確かな「写実」を導入しようとした栖鳳は, 制作に入る前には主題となる対象を必ず自分の目で確かめたといいます。また動物や鳥はわざわざ自宅に飼って熱心にその生態を観察し, 外形の描写だけではなく, 日本の伝統絵画で重んじられてきた「写意」を意識し, その本質に迫ろうとしました。
残された素描や下絵を見ると, 一つの作品を仕上げるのに, 対象物の写生を何度も繰り返したり, 下絵をいくつも制作し, 構図に推敲を重ねたりしていることがうかがえます。苦労して取材し, 構想を練ったものの, 未完成に終わった作品も少なからずありました。ところが実際, 栖鳳の作品を目の当たりにすると, その迷いのない筆致と巧みな筆さばきには, 推敲や苦心の跡はほとんど見られず, 一気呵成に描かれているように見えます。
本展の中心となるのは, 栖鳳の制作過程において生み出された当館所蔵の下絵や写生帖です。下絵は, 完成作ではうかがい知れない試行錯誤の過程をあらわにしてくれます。また栖鳳が残した100冊を超える写生帖には, 対象の把握に向けて不断に写生を重ねた栖鳳の苦悩の痕跡が垣間見えるとともに, 絵の題材を見つける過程が生き生きと表わされています。
今回は, 栖鳳の絵に効果的に表わされる動き, モチーフの巧みな配置, 主題となる事物の意外な組み合わせといった要素を手がかりに, 栖鳳の下絵を読み解き, その芸術の魅力を探ります。
また, 本展では, 栖鳳の門下や同時代の京都画壇の画家たちの下絵と本画も併せて展示することで, 画家たちの下絵に対する姿勢や個性の違いをご覧いただきます。どうぞ御高覧ください。
- 主催者
- 京都市, 京都新聞社
- 休催日
- 月曜日(ただし, 11月4日は開館)
- 開催時間
- 午前9時 ~ 午後5時
- (ただし, 入場は午後4時30分まで)
10月25日(金)と26日(土)は午後8時まで夜間開館(ただし, 入場は午後7時30分まで) - 観覧料
- 一般500円(400円), 小・中学生300円(200円)
- ※入場料の( )内は20名以上の団体料金,京都市内在住の70歳以上の方 (京都市敬老乗車証等で確認) と小・中学生及び高校生等は無料。障害者の手帳等を提示の方は無料。
※本会場同時開催「竹内栖鳳展 近代日本画の巨人」(10月22日―12月1日)の入場券(半券可)を提示いただくと割引料金となります(一般500円→200円/小・中学生300円→100円) - 展覧会ホームページ
- http://www.city.kyoto.jp/bunshi/kmma/exhibition/anv80th_shitae.html
イベント情報
●夜間開館ギャラリー・トーク
「展覧会の見どころ」
日時=10月25日(金) 午後5時―6時
●ギャラリー・トーク
「竹内栖鳳の下絵:その特徴と魅力」
日時=11月3日(日) 午後2時―3時
「本画と下絵:京都画壇の作品から」
日時=11月10日(日) 午後2時―3時
展覧会会場で, 当館学芸員による解説会を開催いたします。本展覧会入場料金でご参加いただけます。
●ワークショップ
「日本画材でミニアチュール絵画を描こう」
日時=11月23日(土・祝) 午後1時30分―4時
講師=岩﨑絵里 (日本画家)
金・銀箔や胡粉, きらきらした岩絵具など日本画の画材を用いて, 小さな絵を描きます。出来上がった宝石のようなミニアチュールは, マグネットにアレンジしたり, 小さなカプセルに閉じ込めたりしてオブジェにしてみましょう。対象は小学生以上(低学年の場合は保護者同伴), 定員は20名, 参加費は500円。
◎申込締切=11月10日(日)
◎ワークショップ申込方法=はがき(〒606-8344 京都市左京区岡崎円勝寺町124 京都市美術館), ファックス(075-761-0444)またはEメール(bijutsukan@city.kyoto.jp)に, 郵便番号, 住所, 氏名, 年齢, 電話番号, ワークショップ名を記入の上, 「ワークショップ係」までお申し込みください。申込多数の場合は抽選となります。
会場情報
京都市美術館 キョウトシビジュツカン
KYOTO MUNICIPAL MUSEUM OF ART
- 会場住所
-
〒606-8344
京都市左京区岡崎円勝寺町124 - ホームページ
- http://www2.city.kyoto.lg.jp/bunshi/kmma/
登録日:2013年10月8日