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開館10周年
シュルレアリスムと髙橋節郎展 SURREALISME
古賀春江 (こが) の絵のあやし不思議さみるほどに 詩 (うた) が絵になり絵が詩 (うた) になる ―― 髙橋節郎
会場
安曇野髙橋節郎記念美術館
Takahashi Setsuro Art Museum of Azumino
会期
2013.7/13(sat)▶9/1(sun)
展覧会概要
開館10周年 シュルレアリスムと髙橋節郎展 シュルレアリスムトタカハシセツロウテン
SURREALISME
安曇野髙橋節郎記念美術館は、髙橋節郎 (1914-2007) の生家の敷地に2003(平成15)年6月に開館し、本年開館10周年を迎えました。漆芸の分野から、型に縛られない自由な表現方法を見出し、現代的な芸術作品を制作し続けた髙橋節郎の人とその作品世界を顕彰するため、当館は年1回の企画展と年3~4回の常設展示を開催してきました。
髙橋節郎の漆芸術には、伝統工芸の漆芸の形式にとらわれない独自の世界が表現されています。星空から想起された動物、少年時代に親しんだ安曇野の山々や遺物が、画面となる漆黒のパネルに金や貝を用いた漆芸の技法で大胆に描かれます。ここにはシュルレアリスムの影響が如実に現れています。
ヨーロッパで1920年代に誕生したシュルレアリスムの運動は、文学からやがて美術表現の大きな潮流へと拡大し、今なお世界中で愛される芸術家を多く輩出しました。ミロ、エルンスト、マン・レイといった芸術家たちの作品が日本に紹介され、日本人画家が、その影響の下に不思議な画風の絵画を発表するのが1929(昭和4)年、髙橋節郎が芸術家を志し、東京美術学校 (現 東京藝術大学) へ入学したのは1933(昭和8)年ですので、まさに多感な青年時代をシュルレアリスムの流行とともに過ごすこととなります。画家となることを夢見た髙橋節郎は、とりわけ日本のシュルレアリスト古賀春江 (1895-1933) の作品に憧れ、作家のアトリエを訪ねるほど入れ込んでいます。
終戦を迎え、自由な表現が許される時代となると、髙橋節郎はこれらのシュルレアリスムの作品を髣髴させる実験的な作品を多く手がけるようになります。漆芸の方法を駆使するとともに、作品の中に故郷安曇野をモチーフとした幻想的なイメージを繰り広げるのに最適な表現方法として用いています。
今展では、日本の芸術界に大きな影響を与えたシュルレアリスムの作家の作品とともに、髙橋節郎の作品を紹介します。
- 主催者
- 安曇野髙橋節郎記念美術館、安曇野市教育委員会
- 協賛・協力等
- ◇後援:信濃毎日新聞社、市民タイムス、中日新聞社、大糸タイムス社、あづみ野テレビ、朝日新聞長野総局、産経新聞長野支局、日本経済新聞松本支局、毎日新聞松本支局、読売新聞松本支局
◇協力:岡崎市美術博物館、神奈川県立近代美術館、東京国立近代美術館、豊田市美術館、横須賀美術館 - 休催日
- 毎週月曜日 (7月15日は開館)、7月16日(火) ※7月12日は臨時休館
- 観覧料
- □一般―600円(団体・割引/500円)
□高校・大学生―400円(団体・割引/300円)
□中学生以下、70歳以上―無料 - ■7月13日(土)は無料開館
- 展覧会ホームページ
- http://www.city.azumino.nagano.jp/setsuro_muse/01_topics/H25-11.html
イベント情報
●無料開館
開館10周年を記念し、館内を無料でご観覧頂けます。
期日/7月13日(土)
●開館10周年記念コンサート
~古民家に響くフルートとピアノの調べ~
期日/7月13日(土)
時間/15時~ (40分程度)
出演/桂聰子さん(フルート)・伊藤訓子さん(ピアノ)
参加費/無料 (申し込み不要)
●記念講演会
期日/7月15日(月・祝)
時間/13時30分~15時
演題/「シュルレアリスムを楽しむ-ダリ、ミロと幻想画の魅力」
講師/村松和明さん (岡崎市美術博物館 [MINDSCAPE MUSEUM] 学芸員)
参加費/無料 (展示室は有料)
●講座 漆の作品ができるんだ「漆を金と貝で飾る」
期日/8月31日(土)・9月1日(日)
時間/9時30分~16時30分
講師/東京藝術大学漆芸研究室
定員/10名 (申込順・定員になり次第、締め切り)
受付/7月30日(火)~
参加費/3,000円
夜のミュージアム
参加費/無料
期日/8月14日(水)
時間/18時~21時
内容/18時~19時-ミニコンサート (予定)
19時~21時-安曇野花火見物会
会場情報
安曇野髙橋節郎記念美術館 アズミノタカハシセツロウキネンビジュツカン
Takahashi Setsuro Art Museum of Azumino
- 会場住所
-
〒399-8302
安曇野市穂高北穂高408-1 - ホームページ
- http://azumino-bunka.com/facility/setsuro-museum/
登録日:2013年7月9日