ID:37489

尾形 周平 展 OGATA SHUHEI

会場

兵庫陶芸美術館

The Museum of Ceramic Art,Hyogo

会期

2013.3/9(土)~5/26(日)

展覧会概要

尾形 周平 展 オガタ シュウヘイ テン

OGATA SHUHEI

尾形周平(おがたしゅうへい)(1788-1839)は、京都の陶工である初代高橋道八(たかはしどうはち)(1740-1804)の三男として生まれました。尾形乾山(おがたけんざん)(1663-1743)伝来の陶器製法書を読み、私淑して尾形姓を名乗り、京都の清水あこや町に居を構えました。生涯自分の窯を持たず、五条や清水の共同窯で作品を焼成したと考えられます。
周平の特筆すべき活動として、様々な窯の創業に携わったことが挙げられます。文政元年(1818)に桜井里(さくらいのさと)焼(大阪府島本町)に招かれ、同3年には江戸に下り、向島百花園主の佐原鞠烏(さはらきくう)が創業した隅田川焼(東京都墨田区)を手伝ったとされています。同10年に開窯した南紀男山(なんきおとこやま)焼(和歌山県広川町)へも招聘された記録が残ります。天保2年(1831)から翌年にかけては、姫路藩士橘秋蔵(たちばなしゅうぞう)の招きで姫路の東山(とうざん)焼を指導し、同3年から5年頃には淡路の珉平(みんぺい)焼に関わりました。さらに、尾張国津島(愛知県津島市)の文人大橋秋二(おおはししゅうじ)(1795-1857)にも製陶を教えたと伝えられています。
周平の作品は、成形や絵付けの細部にまで神経が行き届いた、精巧なつくりの煎茶器を主とします。それらは江戸後期における文人趣味の隆盛を反映し、中国陶磁から図様を引用・翻案したものが中心ですが、なかには西洋風の人物を描いた異国趣味に溢れる作例も存在しています。
周平は、その作品や足跡が重要かつ魅力的な陶工であるにもかかわらず、従来あまり注目されていませんでした。本展は、尾形周平を主に採り上げた初めての企画であり、初公開を多数含む初代の作品のみならず、周平が関わった各地の窯や青木木米(あおきもくべい)・仁阿弥道八(にんなみどうはち)など同時代に活躍した陶工の作品、初代の跡を継いだ2代の作品も併せて紹介します。

主催者
兵庫陶芸美術館 朝日新聞社
協賛・協力等
後援 兵庫県、兵庫県教育委員会、篠山市、篠山市教育委員会、丹波市、丹波市教育委員会、三田市、三田市教育委員会、公益財団法人兵庫県芸術文化協会
協力 丹波立杭陶磁器協同組合
休催日
月曜
(ただし4月29日(月・祝)、5月6日(月・祝)は開館。5月7日(火)は休館。)
開催時間
10時 ~ 18時
3月31日まで:10時~18時 4月1日~5月26日:10時~19時
*ただし4月27日から5月5日までは10時~21時
(入館はいずれも閉館時間の30分前まで)
観覧料
一般1,000円(800円) 大学生800円(600円) 高校生500円(400円) 中学生以下無料
*( )内は前売及び、20名以上の団体割引料金です。
*65歳以上の方は半額になります。
*障害のある方及びその介護者は半額になります。
*17時以降に観覧される場合には、夜間割引料金になります。(一般500円、大学生400円、高校生250円)
*前売券はローソンチケット・ミニストップ(Lコード51979)、セブンイレブン(セブンコード020-977)で発売しています。

イベント情報

記念講演会
(1)4月27日(土)
「煎茶文化と尾形周平」
守屋雅史氏(大阪市立美術館 学芸課長)
(2)5月11日(土)
「尾形周平―知られざる京焼の名工―」
梶山博史(当館学芸員 本展企画者)
*(1)(2)とも場所・時間等は下記の通り
会場:当館研修棟1Fセミナー室
時間:14時~15時30分(開場は13時30分)
※事前申込制(先着110名 詳しくはお問い合わせ下さい)
※参加費無料(ただし観覧券の半券が必要です)

当館学芸員によるギャラリートーク
3月16日(土)、3月30日(土)、4月13日(土)
4月27日(土)、5月11日(土)、5月25日(土)
(11時より1時間程度 観覧券が必要です)

会場情報

兵庫陶芸美術館 ヒョウゴトウゲイビジュツカン

The Museum of Ceramic Art,Hyogo

会場住所
〒669-2135
篠山市今田町上立杭4
ホームページ
https://www.mcart.jp
更新日:2013年3月7日
登録日:2013年3月2日