ID:36337

所蔵品展

ケルムスコット・プレスと絵入芸術雑誌 ―世紀末における美しい書物の連鎖―

会場

大阪芸術大学博物館 地下展示室(芸術情報センター地下1階)

Osaka University of Arts Museum

会期

2012年10月16日(火)~11月4日(日)

展覧会概要

所蔵品展 ケルムスコット・プレスと絵入芸術雑誌 ―世紀末における美しい書物の連鎖― ケルムスコット・プレストエイリゲイジュツザッシ ―セイキマツニオケルウツクシイショモツノレンサ―

ヴィクトリア朝時代に詩人、工芸デザイナーとして名を馳せたウィリアム・モリス(William Morris, 1843-96)は、晩年になって「ささやかな印刷術の冒険」に乗り出しました。モリスの願いは、書物というものが、美しい活字で美しい紙に印刷され、美しい装丁で製本されうるのを証明することであり、ハマースミスに私家版印刷工房「ケルムスコット・プレス(Kelmscott Press, 1891-98)」を創設して、『ジェフリー・チョーサー作品集成』を頂点とする全53書目、66冊の美しい書物を刊行しました。
本学図書館では、ケルムスコット・プレスより刊行された全書目を所蔵しており、今回の展示では、その中から4書目、また、「美しい書物造り」への情熱においてケルムスコット・プレス刊本と何らかのつながりを有する、19世紀末の絵入芸術雑誌6書目をあわせて展示いたします。

理想の本造りを目指して、ケルムスコット・プレスの出現を大いに刺激した『センチュリー・ギルド・ホビー・ホース(Century Guild Hobby Horse, 1884, 1886-92)』をはじめ、ケルムスコット・プレス刊本を優れた手本として、タイポグラフィーはもとより装飾図案やイラストレーションから装丁にいたるまでの全体デザインに力を入れている『パン(Pan, 1895-1900)』や『ウェール・サクルム(Ver Sacrum, 1898-1903)』、オーブリ・ビアズリー(Aubrey Beardsley, 1872-98)が挿画や表紙デザインを手掛けた『イエロー・ブック』、『サヴォイ』など、モリスのケルムスコット・プレスを仰ぎながら19世紀末の印刷芸術再興の運動を盛り上げた絵入芸術雑誌の数々をお楽しみください。

休催日
10月21日(日)、28日(日)、11月2日(金)
開催時間
11:00 ~ 17:00

会場情報

大阪芸術大学博物館 オオサカゲイジュツダイガクハクブツカン

Osaka University of Arts Museum

会場住所
〒585-8555
南河内郡河南町東山469
ホームページ
http://www.osaka-geidai.ac.jp/geidai/facilities/museum/index.html
更新日:2012年11月1日
登録日:2012年10月31日