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板橋区立美術館 江戸文化シリーズNo.28
「我(われ)ら明清親衛隊(みんしんしんえいたい)」
~大江戸に潜む中国ファン達の群像~
Ming
Qing
明 1368~1662
清 1616~1911
会場
板橋区立美術館
ITABASHI ART MUSEUM
会期
2012年12月1日(土)~2013年1月6日(日)
展覧会概要
板橋区立美術館 江戸文化シリーズNo.28 「我(われ)ら明清親衛隊(みんしんしんえいたい)」 「ワレラミンシンシンエイタイ」 ~大江戸に潜む中国ファン達の群像~
日本の美術は、歴史的に中国美術の影響を受けながら成立してきました。江戸時代半ば(18世紀半ば)を過ぎると、中国から長崎を経由して大江戸に流入した明清(みんしん)の美術・文化が画家たちを改めて刺激し、新たな美術上の潮流を生みだします。その新潮流が、江戸に本格的な民間画壇を成立させる要因の一つとなりました。
庶民向けの浮世絵版画の世界では、西洋の遠近法を取り入れた蘇州版画(そしゅうはんが)の風景表現により、遠近を強調した浮絵(うきえ)の発生が促されたと考えられます。さらに清の絵師・沈南蘋(しんなんぴん)が長崎に来舶し、これまでにない写実的な花鳥図を精緻な彩色で描いたことで、後に南蘋派(なんぴんは)と呼ばれる画風が江戸で大流行します。ここに版画ではなく肉筆画を主流とする民間画工が登場したのです。南蘋派の影響の大きさは、狩野派にも沈南蘋の作品を模写した例が見られること、武家の藩主にも自ら南蘋風の絵を描くものが現れたことからもうかがわれます。さらに谷文晁とその一門は、明清の絵画を咀嚼し、江戸の好みに合わせた表現を模索しました。
本展では、明清の中国美術に影響を受けて熱中した当時の様相を探り、いかに多くの絵師たちが中国に憧れていたかを概観します。江戸における明清絵画の親衛隊たちの知られざる活躍をご覧ください。
- 主催者
- 板橋区立美術館
- 休催日
- 月曜日(但し12/24は開館し、12/25は休館)、年末年始(12/29~1/3)
- 開催時間
- 9:30 ~ 17:00
- 入館は16:30まで
- 観覧料
- 一般600円/高校・大学生400円/小・中学生150円
- ※65歳以上の方は半額割引。土曜日は小・中・高校生は観覧無料。
20名以上団体割引、障がい者割引あり。 - 展示替え情報
- 12月17日に展示替を行います。
- 展覧会ホームページ
- http://www.itabashiartmuseum.jp/art/schedule/e2012-06.html
イベント情報
記念講演会
いずれも当館講義室にて 15:00~16:30、聴講無料、先着100名
□ 12月8日(土)「我ら長崎派親衛隊―江戸絵画史一変す」
成澤勝嗣(早稲田大学文学学術院准教授)
□ 12月15日(土)「沈南蘋再考―江戸時代人にとっての南蘋画とは?」
板倉聖哲(東京大学東洋文化研究所准教授)
会場情報
板橋区立美術館 イタバシクリツビジュツカン
ITABASHI ART MUSEUM
- 会場住所
-
〒175-0092
板橋区赤塚5-34-27 - ホームページ
- https://www.city.itabashi.tokyo.jp/artmuseum/
- 問い合わせ先
- テレフォンサービス 03-3977-1000
登録日:2012年10月31日