ID:35779

人間国宝 磯井正美展

高松の漆芸 蒟醬の美と芸術

会場

資生堂アートハウス

SHISEIDO ART HOUSE

会期

二〇一二年十月二日[火]―十二月十六日[日]

展覧会概要

人間国宝 磯井正美展 ニンゲンコクホウ イソイマサミテン 高松の漆芸 蒟醬の美と芸術

資生堂アートハウスでは、現代の香川漆芸における代表的存在であり、蒟醬(きんま)の技法で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された、磯井正美(いそい まさみ・一九二六―)の展覧会を開催いたします。
蒟醬は中国南方を発祥の地とする漆芸の加飾技法で、漆器の表面に特殊な剣で文様を彫り、そこに色漆を充填してから研ぎ出して模様を表します。わが国にはミャンマーなどを通じて室町時代以降に渡来し、江戸時代後期より高松において顕著に発展しますが、ここに、点彫りによる絵画的な表現を導入し、蒟醬の表現を一新したのが磯井如真(いそい じょしん)でした。磯井正美は如真の三男として生まれ、父の下で漆芸を学びました。蒟醬の革新者として豪奢な作風を特徴とした如真に対し、磯井正美はモチーフの多くを身近な自然から採り、植物や生き物はもとより、陽炎や波など変転する自然現象までをも自在に表現する独自の作風を確立しました。
また、彫りや塗り、素地についてもさまざまな技法を創始し、これまでには求め得なかった清新な表現を蒟醬の世界にもたらしました。
磯井正美と資生堂の縁は、資生堂が一九七五年から九五年にかけて開催した「現代工藝展」に始まります。磯井は一九七八年の第四回展からメンバーとして参加し、作歴を代表する作品を次々に出品しました。
今回の展覧会は、国内最大の磯井コレクションを所蔵する高松市美術館をはじめ、美術館や個人所蔵家の協力の下、初期から近年までの代表作四十七点ならびに周辺資料を集めて展覧する、本州においては初めての本格的な回顧展です。人間国宝 磯井正美の芸術とその制作の歩みをご覧いただける貴重な機会となります。

休催日
月曜日(月曜日が祝日の場合その翌日)
開催時間
10:00 ~ 17:00
入館16:30まで
観覧料
無料

イベント情報

学芸員によるギャラリートーク
日時=10月6日(土)、11月11日(日)、12月8日(土)
時間=14:00~ 約20分 申込不要

会場情報

資生堂アートハウス シセイドウアートハウス

SHISEIDO ART HOUSE

会場住所
〒436-0025
掛川市下俣751-1
ホームページ
https://www.shiseidogroup.jp/art-house/
更新日:2012年9月16日
登録日:2012年9月12日