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生誕110年

小堀四郎展|美の生命の永遠

会場

茅野市美術館

Chino City Museum of Art

会期

2012年7月28日[土]―8月27日[月]

展覧会概要

生誕110年 小堀四郎展|美の生命の永遠 コボリシロウテン|ビノセイメイノエイエン

地域にゆかりの深い作家を紹介してきた茅野市美術館では、画家・小堀四郎(1902-1998)の生誕110年を記念した展覧会を開催します。
小堀四郎は、1902年、愛知県名古屋市に漢学者・小堀休忠の四男として生まれました。愛知県立第一中学校(現愛知県立旭丘高等学校)在学中に油彩を知った小堀は、生涯芸術の道に進むことを決意し、父より東京美術学校(現東京芸術大学)への進学の許しを得ます。上京後、藤島武二に師事し、1922年に同校へ入学。同期には猪熊弦一郎、牛島憲之、荻須高徳、小磯良平、山口長男ら、のちの日本洋画壇を担う実力者が揃っていました。卒業後、1928年よりフランスに留学。ルーヴル美術館での精力的な模写に加え、ヨーロッパの主要都市を巡り、多くの美術作品に触れるなど、研鑚の日々を過ごし、1933年に帰国しました。翌年、藤島武二の媒酌で森鷗外の次女・杏奴と結婚。杏奴は、生涯、最大の理解者として画業に専念する小堀を支えました。1935年、帝展改組による画壇の混乱の中、様々な団体から誘いを受けた小堀は、師である藤島から、「君が真に芸術の道を志すならば、出来得ればどこにも関係するな。芸術は人なり」「俗世に求めている間は人間は出来るものではない」との助言を受け、生涯画壇に属さず、画商との交渉もせず、出品を東京美術学校同期生による「上杜会」のみとし、自身の信じた芸術の道を歩み続けます。
本展では、初期から渡欧時代の作品、家族で疎開した茅野市・蓼科に戦後10年間一人残り、蓼科の美しく雄大な自然を感受し生みだされた作品、北陸と東北での民間信仰や風習の取材から生まれた作品、さらにイラクとイランへの旅以降に制作され、自然や生命の神秘を描いた作品まで、約115点を展示します。厳選された作品群を通して、画家・小堀四郎の画業を回顧するとともに、時を越え静かにたたずむ美をみつめます。

主催者
茅野市美術館
協賛・協力等
助成=財団法人自治総合センター、公益財団法人三菱UFJ信託地域文化財団、公益財団法人野村財団
協力=豊田市美術館、世田谷美術館
後援=長野県、長野県教育委員会、茅野市、茅野市教育委員会、岡谷市教育委員会、諏訪市教育委員会、下諏訪町教育委員会、富士見町教育委員会、原村教育委員会、諏訪教育会、信州美術会、諏訪美術会、茅野市美術協会、岡谷市美術会、諏訪市美術会、下諏訪美術会、富士見町美術会、信濃毎日新聞社、長野日報社、信州・市民新聞グループ(7紙)、SBC信越放送、エルシーブイ株式会社、月刊ぷらざ、JR東日本 長野支社、諏訪地方観光連盟、信州諏訪農業協同組合
休催日
毎週火曜日
開催時間
10:00 ~ 18:00
7月28日は10:30から開展式を開催し、終了後に開場
観覧料
一般500円(300円)、高校生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金
※障がい者手帳、療育手帳をお持ちの方と付添の方1名は無料
展覧会ホームページ
http://www.chinoshiminkan.jp/museum/2012/0728/index.htm

イベント情報

茅野市美術館 地域をみつめるプロジェクト《対話》
生誕110年 小堀四郎展|美の生命の永遠 関連イベント

美術を語る「小堀四郎」
ゲスト=武内雷龍(歌人・前日本女子大学講師)、柳澤徳一(小津安二郎記念館 無藝荘 火代番)
小堀四郎と親交のあったゲストを招き、参加者とともに「小堀四郎」について語ります。
日時=7月29日[日]14:00開始 会場=茅野市民館アトリエ 参加費=無料

美術教室「地域の美をみつめる」
講師=篠原昭登(洋画家・一水会常任委員・日展会員)
講師の案内の後、参加者それぞれが地域の美を探して描きます。描いた絵は展覧会の会期中、茅野市民館ロビー、スロープに展示します。
日時=8月1日[水]9:30-12:30 (天候により中止の場合は、8月2日[木]に延期)
会場=諏訪大社上社前宮※現地集合・解散
参加費=1人200円 定員=先着30名(要事前申込み)
対象=小学生以上(小学生は保護者の同伴が必要)

美術教室「もう一度みつめる家族、友人」
講師=藤森民雄(彫刻家・新制作協会会員・横浜国立大学教授)
講師の指導のもと、鉛筆で家族、友人を描きます。描いた絵は展覧会の会期中、茅野市民館ロビー、スロープに展示します。
日時=8月5日[日]13:30-17:00 会場=茅野市民館アトリエ
参加費=1人200円 定員=先着10組(要事前申込み)
対象=家族、友人(小学5年生以上)

きてみて!ギャラリーツアー
ガイド=茅野市美術館サポーター、学芸員
キーワードは「よく見て、感じて、考えて、話して、聞く」。ガイドと一緒に話しながら、楽しく作品を鑑賞しましょう。
日時=8月4日[土]11:00開始 8月26日[日]14:00開始 会場=茅野市美術館
参加費=無料(要展覧会チケット)

きてみて!親子ギャラリーツアー
ガイド=茅野市美術館サポーター、学芸員
親子を対象としたギャラリーツアーです。ガイドと一緒に話しながら、楽しく作品を鑑賞しましょう。
日時=8月11日[土]14:00開始 8月19日[日]11:00開始 会場=茅野市美術館
参加費=無料(対象は小中学生とその保護者。保護者の方は1名無料。開場入口に5分前に集合。)

学芸員による作品解説会
日時=8月12日[日]11:00開始 8月18日[土]14:00開始 会場=茅野市美術館
参加費=無料(要展覧会チケット)

「思い出を描こう」作品募集
募集期間=7月28日[土]-8月27日[月]
心に残っている思い出を描いてみよう。小堀四郎展に来場した子ども(中学生以下)を対象に用紙を配布します。子どもたちが描いた思い出の絵は展覧会の会期中、茅野市民館ロビー、スロ―プに展示します。

会場情報

茅野市美術館 チノシビジュツカン

Chino City Museum of Art

会場住所
〒391-0002
茅野市塚原1-1-1 茅野市民館内
ホームページ
http://www.chinoshiminkan.jp/
更新日:2012年8月15日
登録日:2012年8月4日