ID:3529

土門拳 「文楽」

-企画展示室Ⅱ-

会場

土門拳記念館

Ken Domon Museum of Photography

会期

2001年12月4日(火) ~ 2002年1月31日(木)

展覧会概要

土門拳 「文楽」 ドモンケン「ブンラク」 -企画展示室Ⅱ-

昭和16年から18年、太平洋戦争が激しくなる最中、土門拳は心のふるさとに帰るように文楽の撮影に没頭しました。
当時の文楽は、浄瑠璃には豊竹古靫太夫、三味線の鶴沢清六、人形遣いの吉田文五郎、吉田栄三、桐竹紋十郎といった国宝級の三役が揃い、まさに全盛時代。この後間もなく、ほとんどの人形、衣裳が戦火で焼失しました。
これらの原板(ガラス乾板)は、空襲時には自宅の床に埋められて奇跡的に守られ、撮影後30年余り経た昭和47年、写真集として発表されました。
苛烈な戦時下にありながら、若き土門拳が打ち込んだ「文楽の黄金時代」の貴重な記録です。
また、今回3点のカラー作品を展示いたしますが、この大変不思議な、渋い色再現をしているカラー写真は、実はカラーフィルムを使って撮影したものではありません。まだ日本にはカラーフィルムがなかったこの時代、土門拳は、被写体にそれぞれ赤、緑、青のフィルターをかけて写した黒白ネガから、製版するという独自の方法でカラー写真に挑戦しました。大変面倒で時間のかかる撮影だったため、わずか数点しかありませんが、とても貴重な資料といえます。

主催者
土門拳記念館
休催日
月曜日(祝日の場合は翌火曜日)、年末年始(12/29~1/3)
観覧料
一般420(360)円、学生210(150)円、小中100(80)円
※( )内は20名以上の団体料金
展覧会ホームページ
http://www.domonken-kinenkan.jp/
展覧会問合わせ先
財団法人 土門拳記念館 Tel.0234-31-0028

会場情報

土門拳記念館 ドモンケンキネンカン

Ken Domon Museum of Photography

会場住所
〒998-0055
酒田市飯森山2-13 (飯森山公園内)
ホームページ
http://www.domonken-kinenkan.jp/
更新日:2010年12月9日
登録日:1999年3月31日