ID:34034

第65回企画展

「大布留遺跡展 ―物部氏の拠点集落を掘る―」

会場

天理大学附属 天理参考館 3階 企画展示室1・2

Tenri University Sankokan Museum

会期

2012(平成24)年4月4日(水)~6月11日(月)

展覧会概要

第65回企画展 「大布留遺跡展 ―物部氏の拠点集落を掘る―」 「オオフルイセキテン-モノノベシノキョテンシュウラクヲホル」

布留(ふる)遺跡は奈良盆地東部に位置する、旧石器時代から現代まで連綿と続く複合遺跡です。
1938(昭和13)年には、末永雅雄博士等によって布留遺跡の調査が行われましたが、古墳時代前期を代表する土師器の型式名である「布留式土器」の名称は、このとき出土した土器につけられたものです。今回、これらの資料を展示することにより、あらためて、本調査の学史的重要性とその意味を考えたいと思います。
この布留遺跡の東側には石上(いそのかみ)神宮が鎮座します。日本書紀によれば、古くから物部氏が石上神宮を祭ってきたとされています。この石上神宮は神剣フツノミタマを祭神とし、大量の武器がおさめられていて、王権の武器庫としての役割も担っていました。物部氏は祭祀を司るとともに、軍事氏族としての一面も有していたことがわかります。
布留遺跡は、この物部氏が本拠を置いた集落遺跡で、これまでの調査で祭りや軍事との関わりを示す良好な資料が出土しています。また、玉工房や武器工房との関連を示す遺物や渡来人との関わりを示す遺物なども出土しています。
本展覧会ではこうした資料から物部氏の実態に迫りたいと思います。

展覧会ホームページ
http://www.sankokan.jp/exhibition/plan/65.html

イベント情報

記念講演会<1>「物部氏と石上神宮 ―布留遺跡から見た石上神宮成立の背景―」
日時:2012(平成24)年4月21日(土) 午後1時30分から
講師:和田 萃氏(京都教育大学名誉教授・奈良県立橿原考古学研究所特別指導研究員)
会場:当館研修室
定員:150名(当日先着順)

記念講演会<2>「ヤマト政権の生産体制を探る ―渡来系工人と玉作集団からみた布留遺跡―」
日時:2012(平成24)年5月19日(土) 午後1時30分から
講師:関川尚功氏(奈良県立橿原考古学研究所共同研究員)
会場:当館研修室
定員:150名(当日先着順)

ワークショップ
「古代豪族、物部氏の里を行く ―布留遺跡と杣之内古墳群めぐり―」
日時:2012(平成24)年4月27日(金)午後1時から
募集人員/50名(男女・年齢不問 一緒に歩ける方)
資料代/100円(保険代を含みます)
集合・解散/天理参考館

第215回トーク・サンコーカン
「物部氏の拠点集落、布留遺跡を考える」
日時:2012(平成24)年6月9日(土) 午後1時30分から
講師:日野 宏学芸員
会場:当館研修室
定員:100名
受講料:入館料のみで受講できます

列品解説
日時:2012(平成24)年4月26日(木)、5月25日(金) いずれも午後1時30分から
会場:当館3階企画展示室

会場情報

天理大学附属 天理参考館 テンリダイガクフゾクテンリサンコウカン

Tenri University Sankokan Museum

会場住所
〒632-8540
天理市守目堂町250
ホームページ
https://www.sankokan.jp/
更新日:2024年10月22日
登録日:2012年5月3日