ID:33954
絵師・金蔵 生誕200年記念
大絵金展
極彩の闇
はじめ土佐藩御用絵師、
のちに放浪、町の絵師
筆を手に、波乱の時代を駆け抜けた男、「絵金」こと絵師・金蔵がこの世にうまれて200年。
土佐の夏を彩る芝居絵屏風ほか200点が一堂に会す大回顧展!
会場
高知県立美術館 第2展示室
第3展示室
THE MUSEUM OF ART, KOCHI
会期
10月28日(日)~12月16日(日)
展覧会概要
絵師・金蔵 生誕200年記念 大絵金展 ダイエキンテン 極彩の闇
幕末明治の土佐を舞台に活躍し、「芝居絵屏風」で一世を風靡した絵金こと絵師・金蔵〔文化9年(1812)~明治9年(1876)〕。
町人の子として高知城下で生まれるも、画才を認められて江戸で狩野派を学び、帰郷後は土佐藩家老の御用絵師に出世します。しかし、贋作事件に巻き込まれて城下を追放されたと伝えられます。放浪のあと、一介の町絵師として生み出したのが、歌舞伎や浄瑠璃などの物語を極彩色と大胆な構図で描き出した芝居絵屏風でした。
土佐独特の芝居絵屏風は、氏子たちが神社の夏祭りに出来映えを競い合って奉納するなど各地で大流行し、絵金没後も弟子たちによって戦前まで描き続けられました。芝居絵屏風のある夏祭りの風景は、現在も地域の人々の手で大切に守り伝えられています。
今年は絵金生誕200年の節目に当たります。絵金とその弟子たちの貴重な作品約200点が一堂に並ぶ本展を通じて、高知が誇る絵金文化の豊かさを、ぜひ多くの方々にご堪能いただきたいと思います。
- 主催者
- 高知県立美術館
KUTVテレビ高知 - 協賛・協力等
- 後援◎高知県教育委員会・高知市教育委員会・高知新聞社・NHK高知放送局・KCB高知ケーブルテレビ・エフエム高知・高知シティFM放送・明治美術学会・文化資源学会
協力◎香南市絵金生誕200年記念事業実行委員会
助成◎平成24年度文化庁文化芸術振興費補助金(文化遺産を活かした観光振興・地域活性化事業)、美術館連絡協議会 - 休催日
- 会期中無休
- 開催時間
- 午前9時 ~ 午後5時
- 入場は午後4時30分まで
※高知県立美術館開館記念日11月3日は夜間開館(午後8時まで) - 観覧料
- 一般前売650円・一般当日850円(650円)
大学生当日550円(450円)・高校生以下無料 - ※( )内は20名以上の団体料金 ※年間観覧券(2500円)所持者は無料
※高知県及び高知市長寿手帳所持者は無料 ※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳及び被爆者健康手帳所持者とその介護者(1名)は無料
※高知県立美術館開館記念日11月3日は全館無料 - 展覧会ホームページ
- http://kochi-bunkazaidan.or.jp/~museum/contents/exhibition/exhibition/2012/ekin/ekin.html
イベント情報
◎研究発表&記念シンポジウム【後援:明治美術学会】
10月28日(日)14:00-17:00
美術館ホール/参加無料
近代と前近代、中央と地方、純粋美術と民衆美術など、第一線の研究者たちが謎の絵師金蔵にまつわる様々な問題を語り合います。
14:10~研究発表(1)「絵金と芝居絵屏風の世界」後藤雅子(当館主任学芸員)
14:55~研究発表(2)「月岡芳年と絵金」菅原真弓(京都造形芸術大学准教授)
15:50~シンポジウム「異端の画家・絵金はどのように伝えられてきたか?」
鍵岡正謹(岡山県立美術館長)、横田恵(絵金蔵蔵長)、菅原真弓、後藤雅子
◎高知絵金灯明【企画・監修:藤浩志(現代美術家)】 (11/3 入館無料)
11月3日(土・祝) 日暮れ~20:00
中庭等敷地内/参加無料
市民参加による美術館版の「秋の絵金祭り」。無数の蝋燭の灯りが絵金の世界を描き出します。午後から灯明作りのワークショップも開催予定。
(天侯によっては延期されることもあります)
◎映画上映会「闇の中の魑魅魍魎」「ちんなねえ」 (11/3 入館無料)
11月3日(土・祝)/美術館ホール/参加無料
絵金にまつわる幻の映画を2本立てで上映します。
10時、13時、16時~ 「闇の中の魑魅魍魎」(監督・中平康、1971年、108分)
12時、15時~ 「ちんなねえ」(監督・林海象、1997年、43分)
◎土佐絵金歌舞伎【主催】土佐絵金歌舞伎伝承会、高知県立美術館、香南市絵金生誕200年記念事業実行委員会
11月11日(日)開場16:30 開演17:00
美術館ホール/一般前売2,000円、一般当日2,500円(自由席・399席)
香南市赤岡町の土佐絵金歌舞伎伝承会が、長宗我部元親の家督相続を題材とした「蝶花形名歌島台 小坂部館」ほかを上演します。
◎ミニ素浄瑠璃の会
11月25日(日)14:00~15:30/第1会場前/参加無料
高知の地芝居で活躍している義太夫語りの竹本美園さんによる素浄瑠璃。語りと三味線によって描きだされる芝居の世界をお楽しみください。
演目◎「伽羅先代荻 政岡忠義の段」(後半)、「蘆屋道満大内鑑 葛の葉子別れの段」、「菅原伝授手習鑑 寺子屋の段」(前半)
◎スペシャル・レクチャー「芝居絵屏風の科学調査」
12月16日(日)14:00~15:30/2階講義室/参加無料/先着60名
文化財調査のスペシャリストが絵金科学調査の最前線について語ります。
講師◎松島朝秀(高知大学准教授)
◎担当学芸員によるギャラリートーク(要観覧券)
会期中の日曜日のうち、11月4日、11日、18日、12月2日、9日 各日14:00~
(11月18日は手話通訳付、12月2日は英語通訳付)
◎無料託児サービス(要予約・各回先着10名)
11月28日(水)~12月2日(日)各日10:00~12:00、13:30~15:30
生後6ヶ月~就学前の子どもたち(展覧会を鑑賞される方のご家族)が対象です。事前に電話(088-866-8000)で仮予約のうえ、申込書を11月21日(水)までにお送り下さい。
会場情報
登録日:2012年5月3日