ID:33250
市制施行60周年記念・開館30周年記念
森谷南人子の世界
会場
笠岡市立竹喬美術館
Chikkyo Art Museum, Kasaoka
会期
平成24年3月24日(土)-5月27日(日)
【前期】3月24日-4月22日
【後期】4月24日-5月27日
展覧会概要
市制施行60周年記念・開館30周年記念 森谷南人子の世界 モリタニナンジンシノセカイ
明治22年に笠岡で生まれた森谷南人子(なんじんし)(1889-1981)は、神戸市立尋常高等小学校時代、上級生であった村上華岳と親交を結んで画家になる決心をします。
16歳で京都市立美術工芸学校に入学し、卒業後は京都市立絵画専門学校(絵専)に進学、同校研究科を26歳で修了しました。この京都での学生時代、南人子は後に陶芸家として知られる河合卯之助や、やがて東京に移り住む日本画家の松宮芳年らと交流し、創作版画を手がけたり同人誌『黙鐘』の創刊に携わったりしています。仲間達との展覧会には、本名の利喜雄(りきお)の名前で油絵を出品することもありました。
絵専卒業後は笠岡へと戻り、文展入選を目指して制作を続けていましたが、大正7年に設立された国画創作協会で《快晴》が選外ながらも陳列となり、大正9年に尾道に移り住んでからも出品を続けて、大正15年には会友に推挙されました。南人子は京都時代の後半から複数の洋書を買い求めていたようですが、この頃の作品にはそうした画集等からの影響が見られます。
昭和3年に国展が解散すると、南人子は院展への参入をはかりながらも果たせず、これ以降、日本南両院展などへ繊細な線や穏やかな色による日本画を出品するようになってゆきます。その一方で、創作版画の活動からは次第に離れていきました。
戦後、60代になった南人子は、中央画壇に出品する大作は描かなくなり、広島県美展や晩照会展などへ近在で取材した作品を発表するようになりました。尾道に転居してきた旧友の洋画家・小林和作とともに焼き物に絵付けを行ったり、頼まれれば商店の包装紙に図案を寄せることもありました。
学生時代の終わりとともに京都を離れた南人子ですが、地方に住みながら京都や東京を意識して、芸術家として生きることを望んでいたと思われます。その表現が変遷する様子をご覧頂けましたら幸いです。
- 休催日
- 毎週月曜日(祝日にあたる4月30日は開館し、5月1日休館)
- 観覧料
- 一般500円(400)・高校生300円(200)・市外小中学生150円(90)
- ( )内は団体20名以上
65歳以上の方および笠岡市内の小中学生は入館無料
※市制施行60周年記念無料開館日 4月1日(日) - 展示替え情報
- □途中展示替を行います。
【前期】3月24日-4月22日
【後期】4月24日-5月27日 - 展覧会ホームページ
- http://www.city.kasaoka.okayama.jp/site/museum/nanzin.html
イベント情報
ギャラリートーク
4月14日(土)・5月6日(日)
いずれも13時30分~14時30分 聴講無料(ただし入館料が必要)
会場情報
笠岡市立竹喬美術館 カサオカシリツチッキョウビジュツカン
Chikkyo Art Museum, Kasaoka
- 会場住所
-
〒714-0087
笠岡市六番町1-17 - ホームページ
- https://www.city.kasaoka.okayama.jp/site/museum/
登録日:2012年3月24日