ID:3305

清水九兵衞展

最古の酒蔵に現代彫刻を置く

会場

伊丹市立美術館

ITAMI CITY MUSEUM OF ART

会期

2001年11月2日(金) ~ 2001年11月18日(日)

展覧会概要

清水九兵衞展 キヨミズキュウベイテン 最古の酒蔵に現代彫刻を置く

伊丹市では、(財)柿衞文庫、市立美術館の既存施設に工芸センター、伊丹郷町館(旧岡田家住宅、旧石橋家住宅、新町家)を加え「みやのまえ文化の郷」と称し、今年6月に整備をおえました。
市立美術館では、その延宝2年(1674)に建てられた町家に隣接している日本最古の木造酒蔵に現代彫刻展を企画しました。
その初回に、アルミニウムを鋳造して成型した柔らかい曲線に富む独自の造形美で知られ、抽象彫刻の世界で、今も意欲的に創造活動を展開している清水九兵衞さんの近作を時の香が漂う酒蔵の空間に展示します。清水九兵衞さんは、1922年(大正11)愛知県に生まれ、東京藝術大学鋳金科在学中から陶芸の制作活動を始めましたが、50年代半ば頃から金属の鋳造による彫刻に取り組みます。
当初は真鍮を素材としていましたが、69~70年にかけてのイタリア留学を機に、アルミニウムを素材に、形態と空間の関係を追求し始めます。「帰国後はじめた仕事は、今迄の動的バランスから進展して、フォルムとフォルムの結びつきや床との関係に重点を置いたものだった。
又、この時からアルミを使いはじめているが、これは一つには、黒瓦屋根の、ある茫洋とした質感に共通したものをアルミに見出したからでもあった」とは作者の言葉です。
近年はとくに、単純な造形ユニットを組み合わせて独自の形態を構成する仕事に腐心しているように思われます。
今回、酒蔵の空間に展示する「コレスポンディングⅡ(交感する空間)」は、高さ3メートル、左右は4メートル余り。奥行きは約2メートル。銀色のアルミニウム作品は、構成の面白さとともに表面に織りなされる光と影に心地よい諧調が感じられます。アルミ作品と江戸時代の酒蔵との間に醸し出される美酒を十二分にお楽しみ下さい。

場所:旧岡田家住宅(酒蔵)(伊丹市立美術館隣)

主催者
伊丹市立美術館
休催日
11/5(月)、11/12(月)
観覧料
無料
展覧会ホームページ
http://www.artmuseum-itami.jp
展覧会問合わせ先
Tel.072-772-7447

会場情報

伊丹市立美術館 シリツイタミミュージアム

ITAMI CITY MUSEUM OF ART

会場住所
〒664-0895
伊丹市宮ノ前2-5-20
ホームページ
https://itami-im.jp/
更新日:2010年11月9日
登録日:1999年3月31日