ID:32872
柳宗悦と丹波の古陶 Muneyoshi Yanagi & Old Tamba Pottery
最も日本らしき品、澁さの極みを語る品
会場
兵庫陶芸美術館
The Museum of Ceramic Art,Hyogo
会期
2012年3月10日(土)~5月27日(日)
展覧会概要
柳宗悦と丹波の古陶 ヤナギムネヨシトタンバノコトウ
Muneyoshi Yanagi & Old Tamba Pottery
六古窯のひとつに数えられる丹波焼。現在では、広く知られた産地ですが、一般に評価されるようになったのは、戦後のことです。そのきっかけとなったのは、民藝運動の指導者であった柳宗悦(1889-1961)でした。
朝鮮陶磁との出会いにより、民衆の生活で使われた工芸品の美しさに目覚めた柳は、日本に残る名もなき職人が作り出した実用品の中にも、驚くべき美が宿っていることを発見します。日本各地の手仕事を調査・蒐集する中で、陶芸家河井寛次郎、濱田庄司らと、「民衆的工藝」の省略として『民藝』という言葉を生み出し、新たな美の価値観を世に提示しました。その後、手仕事の復権と美の生活化などを目指して民藝運動を指導し、その拠点として東京駒場に日本民藝館を開設します。
晩年、柳は丹波焼の蒐集にも情熱を傾け、その成果は、『丹波の古陶』として1冊の本にまとめられました。丹波焼については、「最も日本らしき品、渋さの極みを語る品、貧しさの富を示す品」と評し、当時、鑑賞の対象ではなかった、丹波本来の姿である日常雑器をとりあげ、自然釉を人の手の届かない無作為の美、他力による美として絶賛しました。
今回の展覧会では、日本民藝館が所蔵する柳宗悦のコレクションから丹波焼をはじめ、柳が「静かな渋い布」と讃えた丹波布も併せてご紹介します。
柳宗悦がみつめた丹波焼と、それらを生んだやきものの里に触れることで、人々のくらしから生まれた手仕事の文化を知る機会となれば幸いです。
- 主催者
- 兵庫陶芸美術館、朝日新聞社
- 協賛・協力等
- ◆企画協力:公益財団法人 日本民藝館
◆協力: 丹波布伝承館、丹波立杭陶磁器協同組合
◆後援:兵庫県、兵庫県教育委員会、篠山市、篠山市教育委員会、丹波市、丹波市教育委員会、公益財団法人 兵庫県芸術文化協会 - 休催日
- 月曜日(ただし、4月30日(月・祝)は開館)
- 開催時間
- 10時 ~ 18時
- 3月31日まで10時~18時 4月1日~5月27日は10時~19時 ただし4月29日~5月5日は10時~21時
(入館は閉館時間の30分前まで) - 観覧料
- 一般1000円(800円)、大学生800円(600円)、高校生500円(400円)、中学生以下無料
- ( )内は前売り及び、20名以上の団体割引料金です。
※65歳以上の方は一般料金の半額になります。※障害のある方、及びその介護者は半額になります。
※午後5時以降に観覧される場合は、夜間割引料金になります。(一般500円、大学生400円、高校生250円)
※前売券はローソンチケット(Lコード57332)セブンイレブン(セブンコード014-504)で発売しています。 - 展覧会ホームページ
- http://www.mcart.jp/23/exhibition/yanagi/yanagi.htm
イベント情報
◆記念講演会
「柳宗悦の工芸観
―古丹波「発見」の前提として―」
日時:4月29日(日)14時~15時30分
講師:白土慎太郎氏(日本民藝館 学芸員)
会場:当館研修棟1F セミナー室
※参加費無料(ただし観覧券の半券が必要です。)
※事前申込制(先着110名)。詳しくはお問い合わせ下さい。
◆ワークショップ
「古陶磁をうつす
―古陶と現代陶のはしわたし―」
日時:3月18日(日)、4月22日(日)の2日間。
両日参加出来る方。
講師:桝本佳子氏(作家)
会場:当館エントランス棟 1F 工房
※事前申し込み制(有料)20名定員。(応募者多数の場合は抽選)
※応募〆切3月4日(日)。詳しくはお問い合わせ下さい。
◆兵庫芸術文化センター管弦楽団演奏会
「アンサンブルがやって来る!!」
日時:3月18日(日)14時~14時30分
場所:当館 展示棟ロビー
※参加費無料(ただし観覧券の半券が必要です。)
◆当館学芸員によるギャラリー・トーク
3月17日(土)・3月31日(土)・4月14日(土)・4月28日(土)・5月12日(土)・5月26日(土)
いずれも11時より(観覧券が必要です。)
会場情報
兵庫陶芸美術館 ヒョウゴトウゲイビジュツカン
The Museum of Ceramic Art,Hyogo
- 会場住所
-
〒669-2135
篠山市今田町上立杭4 - ホームページ
- https://www.mcart.jp
登録日:2012年2月18日