ID:32867
MOT Collection
MOT Collection
特集展示|福島秀子 クロニクル1964―|OFF MUSEUM Special feature|Hideko Fukushima
会場
東京都現代美術館 常設展示室
MUSEUM OF CONTEMPORARY ART, TOKYO
会期
2012年2月4日[土]―5月6日[日]
展覧会概要
MOT Collection 特集展示|福島秀子 クロニクル1964―|OFF MUSEUM トクシュウテンジ|フクシマヒデコ クロニクル1964―|OFF MUSEUM
MOT Collection Special feature|Hideko Fukushima
東京都現代美術館では、約4,000点のコレクションを核として、会期ごとにテーマを設定し、戦後・現代美術の魅力を多角的に紹介しています。今期は、1940年代末より絵画を中心に制作し続けた作家、福島秀子[1927-1997]の特集展示と、ある時代を手掛かりとして戦後日本美術をめぐる問題を考える「クロニクル」シリーズの3回目として、1964年以降の美術動向に焦点をあてた「クロニクル1964―|OFF MUSEUM」により構成します。
特集展示|福島秀子
福島秀子は、1940年代末より80年代末まで、絵画を中心に発表し続けた作家です。福島の作品では、スタンプが重要な要素となっています。様々なものを素材にして紙やカンヴァスに押されたスタンプは、運動感に満ちた筆触や、陰影に富んだ色彩とともに幾層にも重ねられることで、絵画空間に独特の響きをもたらしています。そうした画家としての活動の一方、彼女は、当時の前衛的なグループにも積極的に関わりました。1951年、創立メンバーとして加わった「実験工房」は、美術と音楽を中心として、ジャンルを横断した総合的な空間(環境)の創造を目指すものでした。福島はこのグループの発表会で、新しいメディアを使った映像作品や舞台衣装、装置等を手掛けています。こうした福島の独創的な営みを回顧する試みは、これまでそう多くはありませんでした。このたびの展示では、多数の未発表作品を含む新収蔵作品を中心に、最初期から晩年に至るまで、福島の追い求めた表現の世界を探ります。併せて、「実験工房」の活動、福島とほぼ同世代で戦後にその才能が注目された女性作家たち、「具体美術協会」の絵画作品をご紹介します。
クロニクル1964―|OFF MUSEUM
今期の「クロニクル」は、「OFF MUSEUM」をキーワードに、1964年以降の美術動向に着目します。東京都美術館で開催されていた読売新聞社主催の「読売アンデパンダン」展は、無鑑査・自由出品制をとっており、主催者が新聞紙上での新人発掘キャンペーンを行ったことから、前衛的な新人作家が集う実験場と化していました。しかし彼らの破壊的ともいえる行為や作品がもとで、同展は1964年に中止が通告されます。このアンデパンダン展の中止は、美術館の外に発表の場を求め、表現方法を拡張することを加速化させました。1964年に篠原有司男や小島信明、ハイレッド・センターら、アンデパンダン展の先鋭的な若手作家たちが大同団結して、新宿の画廊で「OFF MUSEUM」展を開催します。彼らのように美術館の外で展開された様々な活動は、美術館と美術についての根底的な再検討を迫るものとなりました。「OFF MUSEUM」とは文字通り「美術館の外」という意味ですが、このことを美術館から逸脱し、既存の枠組みへの問題提起を含む、この時代を象徴する概念ととらえ、改めて美術館と作品との関係について考える契機とします。
- 休催日
- 月曜日(ただし4月30日は開館、5月1日は休館)
- 開催時間
- 10:00 ~ 18:00
- 入館は17:30まで
- 観覧料
- 一般500円、大学生400円、高校生・65歳以上250円、中学生以下無料
- ただし企画展のチケットでご覧いただけます
- 展覧会ホームページ
- http://www.mot-art-museum.jp/collection/index.html
会場情報
東京都現代美術館 トウキョウトゲンダイビジュツカン
MUSEUM OF CONTEMPORARY ART, TOKYO
- 会場住所
-
〒135-0022
江東区三好4-1-1(木場公園内) - ホームページ
- https://www.mot-art-museum.jp/
- 問い合わせ先
- 03-5777-8600
登録日:2012年2月18日