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杉本博司 ハダカから被服へ Hiroshi Sugimoto: From naked to clothed
「人類の衣服の歴史は人類の歴史そのものと同じほど古い」(杉本博司)
会場
原美術館
HARA MUSEUM OF CONTEMPORARY ART
会期
2012年3月31日[土]-7月1日[日]
展覧会概要
杉本博司 ハダカから被服へ スギモトヒロシ ハダカカラヒフクヘ
Hiroshi Sugimoto: From naked to clothed
原美術館(東京都品川区北品川 4-7-25)にて、写真家・現代美術作家、杉本博司の個展を開催します。
杉本博司は、写真というメディアの本質を探究し、人間と世界の意味を照射する数々の写真作品で国際的に高い評価を受けています。日本語では「Photography」を「写真」と表記しているものの、デジタルメディア時代の今、写真画像の加工や修正はコンピュータ上で簡単にできるようになりました。しかし、杉本博司はデジタル時代以前に写真は虚構である事を見抜き、カメラの眼で世界をとらえる事によって、人間の眼の性(さが)を研究してきました。その精緻なモノクロームのプリントは透徹した思考と卓越した技術に裏打ちされ、他の追随を許さないイメージが鑑賞者を魅了します。
この展覧会は、ガブリエル シャネル、イヴ サンローラン、川久保玲など、20 世紀を代表するデザイナーによるファッションの数々を撮影した「スタイアライズド スカルプチャー」シリーズを中心に構成されます。「人類の衣服の歴史は人類の歴史そのものと同じほど古い」ことに着目し、「人体とそれを包む人工皮膚を近代彫刻として見る」という視点から制作したこのシリーズは、生身の身体を持ったモデルではなく、慎重に選んだマネキンを使って撮影されています。これは、人間にとっての衣服の意味、人間と衣服の関係を掘り下げる示唆的なシリーズとなっています。
このシリーズに加えて、他のシリーズ(「ジオラマ」および「肖像写真」)から選んだ写真作品が「ハダカから被服へ」という人類史的な軸を浮き上がらせます。さらに、杉本博司自身が演出を手がけた文楽の人形、デザインを手がけた能楽の装束、これまで収集した美術工芸品も織り込み、人間の身体と「装う」ことの意味を、杉本博司ならではの視点で読み解きます。
- 主催者
- 原美術館
- 協賛・協力等
- 特別協賛 Dom Pérignon
協力 公益財団法人京都服飾文化研究財団、公益財団法人小田原文化財団、ギャラリー小柳 - 休催日
- 月曜日 (祝日にあたる4月30日は開館)、5月1日
- 開催時間
- 11:00 am ~ 5:00 pm
- 水曜は8:00 pmまで/入館は閉館時刻の30分前まで
- 観覧料
- 一般1,000円、大高生700円、小中生500円/原美術館メンバーは無料、学期中の土曜日は小中高生の入館無料/20名以上の団体は1人100円引
イベント情報
会期中、アーティストトーク開催を予定/後日発表
*日曜・祝日には当館学芸員によるギャラリーガイドを行ないます。(2:30pmより 30 分程度)
会場情報
原美術館 ハラビジュツカン
HARA MUSEUM OF CONTEMPORARY ART
- 会場住所
-
〒140-0001
品川区北品川4-7-25 - ホームページ
- http://www.haramuseum.or.jp
登録日:2012年1月14日