ID:3252
船の画家 柳原良平
会場
帆船日本丸・横浜みなと博物館
YOKOHAMA MARITIME MUSEUM・SAIL TRAINING SHIP NIPPON MARU
会期
2001年10月13日(土) ~ 2001年11月25日(日)
展覧会概要
船の画家 柳原良平 フネノガカ ヤナギハラリョウヘイ
船の画家として著名な柳原良平の仕事の全容を紹介する、初の本格的な展覧会を開催します。船を描く画家であり、また1964(昭和39)年以来横浜・山手に居住し、出入りする船と港の移り変わりを見つめ、描いてきた横浜港の画家でもあります。
柳原良平は1931(昭和6)年東京に生まれ、少青年期を関西で過ごします。小学生の頃から船が好きで、船の絵葉書を集め、船の絵を描き、船の模型を作っていました。そして船会社の専属の絵描きになることを夢見ます。しかし日本の客船は太平洋戦争で失われ、夢は叶わなくなりました。
京都市立美術大学卒業後、寿屋(現サントリー)宣伝部に入り、1950年代後半に早くも広告デザインで一命をあげます。一方で、実験的アニメーションの制作、新聞への漫画連載、絵本の出版と、その活動範囲を広げていきました。この時期すでに、柳原の特徴的表現手法である切り絵は確立されています。その描くモチーフには船を見ることができます。
60年代後半、船への思いと薀蓄を傾けた、挿絵入りの『船の本』を出版し、“船”が本格的に仕事に結びつくことになります。これ以降、文筆活動も活動の大きな柱になり、また、船・港と市民を結ぶ市民運動や講演なども行うようになります。同時に、活発な制作活動を展開します。描いてきたものは、同時代を生きてきた日本と外国の客船や貨物船、漁船、それに港です。画家が見たまま、感じたままを独特のフォルムで、しかし精確に表現しています。
こうした絵と文は、新聞・雑誌や本、ポスター、展覧会をとおして、こどもから大人までに船と港と海への親しみと関心、興味を喚起し、普及するのに大きな力を発揮してきました。
今回の展覧会は、中学・高校時代の船の絵入り機関誌、美術大学の頃の水彩画から新作まで、豊富な作品と資料で構成します。船を描く画家柳原良平の画業と、あわせて幅広い船や港、海についての普及活動についても紹介します。
- 主催者
- 横浜マリタイムミュージアム
- 休催日
- 月曜日
- 観覧料
- 大人600円、小中学生300円
※帆船日本丸も見学できます。
※30人以上の団体は大人500円、小中学生200円 - 展覧会ホームページ
- http://www.nippon-maru.or.jp/
- 展覧会問合わせ先
- TEL:045-221-0280 FAX:045-221-0277
会場情報
帆船日本丸・横浜みなと博物館 ハンセンニッポンマル・ヨコハマミナトハクブツカン
YOKOHAMA MARITIME MUSEUM・SAIL TRAINING SHIP NIPPON MARU
- 会場住所
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〒220-0012
横浜市西区みなとみらい2-1-1
登録日:1999年3月31日