ID:31498

向井潤吉 古民家を描く

―日本の原風景をたずねて

会場

佐野美術館

sano art museum

会期

2011年4月16日(土) ~ 2011年5月22日(日)

展覧会概要

向井潤吉 古民家を描く ムカイジュンキチ コミンカヲエガク ―日本の原風景をたずねて

向井潤吉は「民家の画家」と呼ばれた洋画家です。向井が民家に興味をもったきっかけは、太平洋戦争のさ中、くり返し読んだ『民家図集』(昭和5~6年、緑草会編、大塚巧芸社刊)でした。新聞やラジオで、貴重な古い建物が戦火に遭う現状も、しばしば見聞きしていました。
戦争が終わると向井は、それまでの経験や価値観が否定され、絵を描くという、自身の精神的な支えさえ無くなったような気持ちになりました。そこで画家としての新しい道を模索するうちに、以前見た『民家図集』の影響により、次第に民家への愛着が高まっていきました。そして昭和20年(1945)新潟での制作を初めとして、古民家を探し求める旅が始まりました。向井は、半世紀におよび全国を訪ね、88歳まで、古民家の前で絵筆をとり続けました。向井の描いた民家は、土地の空気を肌で感じながら描いたものだけに、周囲の自然と一体となったたたずまいを見せ、そこに暮らす人々のぬくもりを感じさせます。
このたび、向井潤吉の生誕110年を記念し、世田谷美術館、世田谷美術館分館 向井潤吉アトリエ館所蔵の油彩画、水彩画約70点を紹介します。日本の美しい自然環境に目を向け、保護や再生への活動が高まりをみせる今日、向井の作品は、ますます大きな存在となっています。向井の描き残した民家と自然、そこには、日本の原風景が息づいています。

主催者
佐野美術館、三島市、三島市教育委員会、静岡新聞社・静岡放送
休催日
木曜日(祝日は開館)
観覧料
一般・大学生1,000円(750円) 小・中・高校生500円(400円)
※( )内は4月15日までの前売り料金
※毎週土曜日は小中学生無料
※15名以上の団体は各2割引
展覧会ホームページ
http://www.sanobi.or.jp/
展覧会問合わせ先
総務部

会場情報

佐野美術館 サノビジュツカン

sano art museum

会場住所
〒411-0838
三島市中田町1-43
ホームページ
https://www.sanobi.or.jp/
更新日:2010年5月27日
登録日:1999年3月31日