ID:31417

岡本秋暉とその師友

会場

千葉市美術館

Chiba City Museum of Art

会期

2011年4月26日(火) ~ 2011年6月5日(日)

展覧会概要

岡本秋暉とその師友 オカモトシュウキトソノシユウ

岡本秋暉(1807-62)は江戸時代後期に活躍した画家で、鳥、特に孔雀を得意としました。江戸の町人出身で小田原藩士の養子となった秋暉は、江戸中屋敷に勤務するかたわら、藩の御殿を飾る障壁画を制作したり、また絵師として藩とは関係なく注文を受けたりしていました。弘化3年(1846)頃には下総柏村(現在の柏市)の名主寺嶋家に逗留して作品を残しています。多くは文人墨客が寺嶋家を訪れており、
寺嶋邸すなわち「摘翠軒」は当時の柏の私塾であり文化サロンでした。今回は「摘翠軒」をルーツとする摘翠軒記念文化振興財団の所蔵品を中心に岡本秋暉の作品を15点展示します。
鳥の羽の美しさを描き出す秋暉の画風は、中国人画家沈南蘋の画風を学んだものでした。南蘋の精緻な描写と華麗な彩色は江戸時代中期以降の日本絵画に大きな影響を与えています。今回は特に秋暉との結びつきが強い、宋紫石ら江戸で活躍した南蘋派の作品を展示して、秋暉の画風の源流をたどります。
また秋暉は渡辺崋山、椿椿山と親しく交わっていました。崋山の師、谷文晁は文人画(南画)の他さまざまな画風を学んだ、江戸時代後期の非常に重要な画家です。秋暉と関係の深い谷文晁の画家と作品も紹介します。下総金堀村(現在の船橋市金堀町)から江戸へ出て活躍した文晁系の画家、鈴木鵞湖(1816-70)の作品もあわせてご覧ください。秋暉と鵞湖には共通の知人も多く、面識があったものと思われます。
「1江戸の南蘋派」「2岡本秋暉」「3谷文晁から鈴木鵞湖」の3部構成により、岡本秋暉とその師系および親交のあった画家たちの作品を展示します。

休催日
無休
観覧料
一般200(160)円、大学生150(120)円
※( )内は30名以上の団体料金
展覧会ホームページ
http://www.ccma-net.jp/
展覧会問合わせ先
千葉市美術館 043-221-2311

会場情報

千葉市美術館 チバシビジュツカン

Chiba City Museum of Art

会場住所
〒260-8733
千葉市中央区中央3-10-8
ホームページ
https://www.ccma-net.jp
更新日:2010年6月4日
登録日:2000年10月12日