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レンブラント 光の探求/闇の誘惑

会場

名古屋市美術館

NAGOYA CITY ART MUSEUM

会期

2011年6月25日(土) ~ 2011年9月4日(日)

展覧会概要

レンブラント 光の探求/闇の誘惑 レンブラント ヒカリノタンキュウ/ヤミノユウワク

版画と絵画 天才が極めた明暗表現

レンブラントには「光と影の巨匠」という形容が与えられ、光の探求や陰影表現がこの画家にとって重要なテーマであることが繰り返し語られてきました。しかし、あまりに広く人口に膾炙したためでしょうか、この形容は、逆に、レンブラントが試みた明暗表現の真の革新性を理解させることを困難にしてしまったようです。「黒い版画」、「淡い色の紙」、「キアロスクーロ」 という三つの言葉を中心にして構成されるこの展覧会は、レンブラントが1647年頃からその版画制作のために使い出す和紙に関する議論を出発点としています。レンブラントがなぜ和紙を使うようになったのか、異なる版画用紙の使用はステートの変化とどのような関係にあったのかといった問題を最初の枠組みとし、これにふたつ目の枠組み、すなわち、レンブラントはどうして夜景や暗闇の描写を繰り返したのか、どのようにして差し込む光や反射する光を描こうとしたのか、光や影は物語を構成する上でどのような役割を果たしたのか、といったより大きな問題を重ね合わせることで、レンブラント版画の、そして、レンブラント芸術の「光と影」の真の意味を再検討したいと思います。また、数はそれほど多くはありませんが、版画と深い関わりをもつ絵画と素描も展示され、版画で見られる明暗表現が、色彩をもつ絵画においてさらにどのような錯綜した試みにつながるのかを確認していきます。本展において展示される多くの和紙刷り版画を通じ、レンブラントの時代の日蘭交流の一端を広く知ってもらうのも、本展開催の大きな意義のひとつでしょう。

休催日
月曜日(祝日の場合はその翌日)
展覧会ホームページ
http://www.art-museum.city.nagoya.jp/
展覧会問合わせ先
名古屋市美術館Tel.052-212-0001

会場情報

名古屋市美術館 ナゴヤシビジュツカン

NAGOYA CITY ART MUSEUM

会場住所
〒460-0008
名古屋市中区栄2-17-25 [芸術と科学の杜・白川公園内]
ホームページ
http://www.art-museum.city.nagoya.jp
更新日:2011年1月31日
登録日:1999年3月31日