ID:30384
ある造形家の足跡 佐藤忠良展
彫刻から素描・絵本原画まで:1940-2009―宮城県美術館所蔵品を中心に
会場
世田谷美術館
SETAGAYA ART MUSEUM
会期
2010年12月23日(木) ~ 2011年3月6日(日)
展覧会概要
ある造形家の足跡 佐藤忠良展 アルゾウケイイエノソクセキ サトウタダヨシテン 彫刻から素描・絵本原画まで:1940-2009―宮城県美術館所蔵品を中心に
宮城県に生まれ、北海道で育った佐藤忠良(1912-)は、1932年、20歳のときに上京し、その後、東京美術学校彫刻科に入学。以来、現在に至るまで80年近くにわたる歳月を、一貫して具象彫刻の制作に費やしてきました。今日では日本彫刻界の巨匠として広くその名を知られ、全国各地でも多数の作品が日々人々に親しまれています。本展では、そうした彫刻家としての佐藤忠良の足跡を概観しつつも、代表作を並べるだけではなく、この巨匠の知られざる側面や日常の制作の実際にも光を当ててみたいと考えました。たとえば素描や石膏原型などアトリエで生まれる習作や、初期の油彩や水彩、また絵本や挿絵、あるいは美術教科書の仕事などにも触れてみることで、ひとりの造形家・佐藤忠良の長きにわたる思索の経緯や総合的な人間観、芸術観をさぐることができるかもしれません。
佐藤忠良は、1940年から49年まで、大戦を挟んだ動乱期に世田谷に住まい、そこで彫刻家としての人生を本格的にスタートさせました。1939年に発足した新制作派協会彫刻部の創立メンバーとして、良き仲間にも恵まれ、新しい時代の人間像を作りはじめたのがこの世田谷の地だったのです。しかし終戦直前に応召し、3年間のシベリア抑留生活を経て帰国したのは1948年のこと。再び世田谷の地に住まって活動を再開し、以後、1959年には杉並に現在のアトリエを構えて、今日に至っています。
本展では、宮城県美術館の所蔵品を中心に、代表作多数を含むブロンズ彫刻・約80点をはじめ、素描・約70点、絵本・挿絵原画・約70点、および青年期の初期作品や関連資料など、あわせて全約250点を展覧いたします。
- 主催者
- 世田谷美術館(財団法人せたがや文化財団)、宮城県美術館
- 休催日
- 月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)
- 観覧料
- 一般1000(800)円、65歳以上・大高生800(640)円、中小生500(400)円
※( )内は20名以上の団体料金 - 展覧会ホームページ
- http://www.setagayaartmuseum.or.jp
- 展覧会問合わせ先
- 03-3415-6011
会場情報
世田谷美術館 セタガヤビジュツカン
SETAGAYA ART MUSEUM
- 会場住所
-
〒157-0075
世田谷区砧公園1-2 - ホームページ
- https://www.setagayaartmuseum.or.jp/
- 問い合わせ先
- 03-5777-8600(ハローダイヤル)
登録日:2000年10月6日