ID:29611
第62回正倉院展
会場
奈良国立博物館
NARA NATIONAL MUSEUM
会期
2010年10月23日(土) ~ 2010年11月11日(木)
展覧会概要
第62回正倉院展 ダイロクジュウニカイショウソウインテン
正倉院展は約9000件を数える正倉院宝物の中から、宝庫の開封にあわせて70件ほどを展示するもので、今年で62回を迎えます。平城遷都1300年と光明皇后ご遠忌1250年に当たる今年は、正倉院を代表する宝物が数多く出陳されます。出陳点数は北倉19件、中倉21件、南倉28件、聖語蔵3件の計 71件で、うち14件が初出陳です。
出陳品の内容は宝物の全体像が概観できる構成になっていますが、聖武天皇・光明皇后の遺愛品、東大寺の法要に用いられた品々、工匠具や木簡・文書など平城京に生きた人々の暮らしを伝える品、そして近年新事実の発見で話題を集めた紙に関する宝物が多く出陳されることに特徴があります。
聖武天皇・光明皇后のご遺愛品には、世界唯一の古代の五絃琵琶の遺例として名高い螺鈿紫檀五絃琵琶(らでんしたんのごげんびわ)のほか、皇后が薬を大仏に献納した際の目録『種々薬帳(しゅじゅやくちょう)』とそれに記された薬物、天皇の身近に置かれた山水夾纈屛風(さんすいきょうけちのびょうぶ)、鳥草夾纈屛風(とりくさきょうけちのびょうぶ)が出陳されます。また、狩の図様が全面に表された銀壺(ぎんこ)、東大寺への献物品を入れた密陀絵皮箱(みつだえのかわばこ)や蘇芳地彩絵箱(すおうじさいえのはこ)、シルクロードの香りが感じられる漆胡樽(しっこそん)や佐波理水瓶(さはりのすいびょう)、細密な銀装飾が見事な銀平脱鏡箱(ぎんへいだつのかがみばこ)など、宝庫で指折りの名品が出陳されています。そして、文書では藤原仲麻呂、良弁や道鏡など、歴史上著名な人物の署名も見ることができます。
一年に一度のこの機会に、奈良時代を生きた人々の息吹を感じていただければ幸いです。
- 主催者
- 奈良国立博物館
- 休催日
- 会期中無休
- 観覧料
- 一般当日1,000円 高校・大学生当日700円 小・中学生400円
- 展覧会ホームページ
- http://www.narahaku.go.jp/
- 展覧会問合わせ先
- ハローダイヤルサービス:050-5542-8600
会場情報
奈良国立博物館 ナラコクリツハクブツカン
NARA NATIONAL MUSEUM
- 会場住所
-
〒630-8213
奈良市登大路町50 - ホームページ
- https://www.narahaku.go.jp/
登録日:1999年3月31日