ID:29428
第7回宇都宮エスペール賞 片桐 剛 展
現在(いま)×あるがままに
会場
宇都宮美術館
Utsunomiya Museum of Art
会期
2010年8月3日(火) ~ 2010年9月5日(日)
展覧会概要
第7回宇都宮エスペール賞 片桐 剛 展 ダイ7カイウツノミヤエスペールショウ カタギリ ツヨシ テン 現在(いま)×あるがままに
宇都宮エスペール賞は、芸術文化の振興を図ることを目的とし、平成13年に創設されました。
この「エスペール」という言葉は、フランス語の“J'espère”-「私は期待する」に由来しており、芸術家の今後の展開を応援しようという思いが込められています。
この賞は宇都宮市にゆかりがある芸術家のうち、芸術の創作活動が特に顕著で、
今後の活躍が期待できる方1名に贈られます。創作活動に役立てるための支援金の授与と展覧会等の発表の場を提供することで、芸術家を育成・支援しています。
平成19年度の第7回エスペール賞は、ギャラリー関係部門(美術、文芸、茶華道、その他)の分野で公募し、多くのご応募がありましたが、その中から片桐剛氏が受賞しました。
昭和55(1980)年、旧・河内町(現・宇都宮市)に生まれ、平成19(2007)年に文星芸術大学美術学部油画専攻を卒業後、現在は本市に在住しながら活発な活動を続けています。
人物、静物、風景など多様な画題に取り組みながら、独自の静謐な絵画空間を生み出しています。例えば、地元の羽黒山山頂からの眺望を描いた本賞受賞作《スタンダードブルー》は、逆光による樹木の漆黒のシルエット、鮮烈な青い空、雪化粧した白の平野という三つの色彩の対比が印象的な作品です。さらに、地平線と雲のあわいに溶け合うように拡がる仄明るい光の表現は、その場に満ち溢れた清冽な空気感を見事に捉えています。
彼の透徹した観察眼とともに、細部を疎かにすることなく徹底的に描こうとする首尾一貫した姿勢は圧巻です。その描写は、現実世界の単純な再現に終始す るものではありません。我々が何気なく生きる“日常”の在り様あるいは関係性そのものを問い直す作家の気概が確かに感じられます。
本展覧会では、本格的に絵画の道を志した大学時代の作品から、本賞受賞後に制作された最新作までを一堂に紹介いたします。
- 主催者
- 宇都宮市、宇都宮市教育委員会、宇都宮美術館
- 休催日
- 月曜日
- 観覧料
- 一般310(250)円、大高生210(160)円、中小生100(80)円
※( )内は20名以上の団体料金 - 展覧会ホームページ
- http://u-moa.jp
- 展覧会問合わせ先
- TEL.028-643-0100
会場情報
登録日:1999年3月31日