ID:29416

「自己を生かす道」

~『白樺』群像―文学と美術の源

会場

調布市武者小路実篤記念館

会期

2010年10月28日(木) ~ 2010年12月5日(日)

展覧会概要

「自己を生かす道」 「ジコヲイカスミチ」 ~『白樺』群像―文学と美術の源

本年は、1910年(明治43年)4月に武者小路実篤、志賀直哉、柳宗悦、有島生馬らが『白樺』を創刊から100年に当たります。
雑誌『白樺』は、創刊から挿絵や特集号などで、当時としてはまだ珍しかったロダン、セザンヌ、ゴッホなどの西洋美術をはじめとした作品紹介や作家論を取り上げ、実践活動となる主催展覧会の開催、西洋近代美術のための白樺美術館設立運動と様々な活動を展開しました。こうした活動は、若き画家たちに大きな衝撃と影響を与え、広く美術への関心を高めることになりました。
白樺同人は、文学や美術への関心はもとより、旺盛な好奇心と創作意欲を持ち、また、その初期の活動では、特に西洋美術作品を通して自己を如何に表現しているかを感じ取り、それに力を得て自らの創作へとつなげ、また、人間としての生き方を見いだしました。
『白樺』や同人に影響を受け、その後、活動に参加していく画家たちの中には、岸田劉生、木村荘八、河野通勢、中川一政がいます。
彼等は美術では油彩画、版画、墨画、書と幅広い手法を手がけ、小説や評論、詩歌なども創作し、また歌舞伎や芝居などの芸能にも親しむなど、いくつもの表現方法を試み、自己を如何に表現し、発揮していくかに葛藤しました。また、彼等は共通して、文学作品の挿絵や装幀を制作し、文学と美術との境界をつくらず、自身の中で理解し、共鳴させることで自己の表現を確立してゆきます。
本展覧会では、『白樺』の美術活動を発端とし、4人の画家を中心に若き日の作品と文学作品の挿絵や装幀、あわせて、執筆活動や書簡、日記などの資料も紹介し、自己を生かす道を求めて葛藤し、描くこと、書くこと、いずれも「かかずにはいられない」、彼等の創作、表現の源を探ります。

休催日
月曜日
観覧料
大人200円、小中生100円
展覧会ホームページ
http://www.mushakoji.org
展覧会問合わせ先
TEL 03(3326)0648

会場情報

調布市武者小路実篤記念館 チョウフシムシャコウジサネアツキネンカン

会場住所
〒182-0003
調布市若葉町1-8-30
ホームページ
https://www.mushakoji.org
更新日:2010年9月22日
登録日:1999年3月31日