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夏休み企画「もっと知りたい 武者小路実篤」

会場

調布市武者小路実篤記念館

会期

2010年7月19日(月) ~ 2010年8月30日(月)

展覧会概要

夏休み企画「もっと知りたい 武者小路実篤」 ナツヤスミキカク「モットシリタイ ムシャノコウジサネアツ」

武者小路実篤は、明治18年(1885年)に生まれ昭和51年(1976年)に亡くなるまで90年の生涯で、多彩な業績を残しました。
文学では、明治43年に大正時代を代表する文芸雑誌『白樺』を志賀直哉、有島武郎らとともに創刊、今も読みつがれている小説「友情」「愛と死」や「人生論」などの代表作があり、人道主義、個性尊重の作家として知られます。
40歳ころから始めた書画の制作では、カボチャやジャガイモなどの野菜や花など自然が作った美を描こうと、90歳で亡くなる直前まで毎日欠かさず描き続け、友人の画家・岸田劉生をして「武者に絵はかけない」といわれるほどのところから、誰もが目にしたことのあるあの独自の作風を築き上げました。
また、身分制度があり教育を受ける機会も職業選択にも自由のなかった時代に、誰もが平等に人間らしく生活し、それぞれの個性を自由に生かして、争いのない、互いに尊重しあう社会を作ろうとよびかけ、大正7年に新しき村という共同体を創設しました。この新しき村は、実篤が亡くなって28年を過ぎた現在も、活動を続けています。
よく知られるこれらのほかにも、美術評論、演劇、思想など、幅広い分野で多くの業績を残しています。
その中で実篤は、常に、生命の美しさと不思議さを見つめ、生きること、自分が自分らしく、またすべての人が人間らしくあることを真剣に考え、語り続けてきました。
本展覧会はこうした実篤の生涯と作品、またそこに表された人間を愛し、命を愛した実篤の考え方を、小中学生の夏休みの課題研究にもご利用いただけるよう、また夏休みを機会に遠方より当館を訪れる方のために、武者小路実篤を初めて知る方にも分かりやすく詳しい解説を添えて紹介いたします。
また本年は特集テーマとして、創刊100年を迎えた雑誌『白樺』を取り上げます。実篤は学生時代に志賀直哉ら文学好きの仲間と出会ってともに文学を志し、勉強会や同人雑誌でお互いに研鑽し、やがて彼等とともに『白樺』を創刊しました。『白樺』は大正文学を代表する雑誌ですが、文学だけでなく美術や演劇にも大きな影響を与えました。当時日本ではまだ知られていなかったロダンや、ゴッホ、セザンヌ、ルノワール、またムンクなどを写真と解説で紹介し、美術館を作る運動まで起こしています。また劇団を作り、同人の作品などを試演しています。こうした『・・・

休催日
月曜日(祝日のときはその翌日)
観覧料
大人・・・・・・200円
小・中学生・・・・100円
展覧会ホームページ
http://www.mushakoji.org
展覧会問合わせ先
TEL 03(3326)0648

会場情報

調布市武者小路実篤記念館 チョウフシムシャコウジサネアツキネンカン

会場住所
〒182-0003
調布市若葉町1-8-30
ホームページ
https://www.mushakoji.org
更新日:2010年9月22日
登録日:1999年3月31日