自然のことば、美術のかたち

自然のことば、美術のかたち シゼンノコトバ、ビジュツノカタチ Translate Nature sign into Art

自然を表現するという行為は、美術における根源的な命題のひとつとして古来進展と多様化をとげてきました。特に現代においては、自然的な事象の描出のみならず、それらからフィードバックした感覚をもとに醸成されたイメージの作品化が、独自の素材やかたちなどによって多様に展開されています。
そうした表現は、自らを囲む自然、動植物などの有機的な生命力の中に自らを見出し、自らの中に自然を見出すことがその源泉となっているでしょう。そしてここで生みだされるイメージは立体・平面を問わず、有機的な生命力を波動として発する、ある種の装置のような役割を果たしているとも思われます。
自然の中にあり、また自分の中にも浸透してきている有機的なエッセンスを、美術作品として新しく、本質的なかたちへと変換して表そうとする。彼らはそのために自然の「ことば」を待っているように見えます。そういった意味で彼らは、自然のことばを美術作品としてのかたちへ“通訳”をしているといえないでしょうか。そしてその作品は、自らの中に宿る心地よい空間や感覚といったものが、その外側にある現実の自然と交感し、より純化したかたちで結晶されたもののように思えます。
この展覧会は、そうした有機的なイメージを提示する美術家6人にスポットを当て、それぞれの作品によって、そのイメージ・作品が生成される過程をひも解いてみようとするものです。

主催者

日立市郷土博物館

休催日

月曜日

観覧料

無料

展覧会ホームページ

http://www.city.hitachi.ibaraki.jp/index.html?id=7

展覧会問合わせ先

050-5528-4923(直通)

日立市郷土博物館 ヒタチシキョウドハクブツカン

Hitachi City Museum

会場住所

〒317-0055
日立市宮田町5-2-22

ホームページ

http://www.city.hitachi.lg.jp/museum/