ID:28597
「旅の版画家 川瀬巴水」
-大正・昭和の懐かしい風景-
会場
城西国際大学水田美術館
MIZUTA MUSEUM OF ART, JOSAI INTERNATIONAL UNIVERSITY
会期
2010年5月25日(火) ~ 2010年7月3日(土)
展覧会概要
「旅の版画家 川瀬巴水」 「タビノハンガカ カワセハスイ」 -大正・昭和の懐かしい風景-
川瀬巴水(はすい、1883~1957)は、全国津々浦々を旅し、行く先々で出会った何気ない風景を、季節や時間の移り変わり、人々の営みを織り込んで描いた大正・昭和を代表する風景版画家です。
巴水は、明治16年、東京市芝区(現港区新橋)に生まれ、洋画を学んだ後、27歳で鏑木清方(かぶらぎきよかた)に入門します。同門の伊東深水の木版画作品に感銘を受けた巴水は、大正7年(1918)、版元・渡辺庄三郎より処女作を出版し、版画家として出発しました。
渡辺庄三郎は、版元と画家、彫師、摺師の分業による浮世絵以来の伝統的木版技術を復興し、芸術性の高い「新版画」を提唱して、木版画の地位向上と普及に努めた版元です。二人は、彫・摺の職人と試行錯誤をくり返し、同じ色を何度も重ねることによる深みや、色鉛筆で描いたような線、摺り跡を残すザラ摺など、新しい表現技法を開拓して、木版画の可能性を広げていきます。こうして、巴水は40年余りにわたり600点をこえる作品を発表し、渡辺庄三郎とともに新版画の興隆に大きな役割を果たしました。
このたびの展覧会では、代表作を前期、後期に分けて展示し巴水の画業を紹介します。小特集として、関東大震災を境にした作風変化、雪景、雨景の多様な表現を比較展示し、また、千葉に取材した作品15点に焦点をあて、スケッチや原画、試摺などの関連資料とともに展示し、写生旅行から版画作品となるまでの過程にも注目します。
木版画独特の美と、「旅情詩人」と称された巴水による、古き良き日本の風景をご鑑賞ください。
- 休催日
- 日・月曜日
- 観覧料
- 300円
- 展覧会ホームページ
- http://www.jiu.ac.jp/museum/
- 展覧会問合わせ先
- 水田美術館 0475-53-2562
会場情報
城西国際大学水田美術館 ジョウサイコクサイダイガクミズタビジュツカン
MIZUTA MUSEUM OF ART, JOSAI INTERNATIONAL UNIVERSITY
- 会場住所
-
〒283-8555
東金市求名1番地・図書館棟1階 - ホームページ
- https://www.jiu.ac.jp/museum/
- 問い合わせ先
- 0475-53-2562
登録日:2006年1月27日