ID:28509
ハンス・コパー展
-20世紀陶芸の革新-
会場
岐阜県現代陶芸美術館
Museum of Modern Ceramic Art, Gifu
会期
2010年9月18日(土) ~ 2010年11月23日(火)
展覧会概要
ハンス・コパー展 ハンス・コパーテン -20世紀陶芸の革新-
ハンス・コパー(1920-1981)は、20世紀の陶芸史に大きな影響力を持った作家として、バーナード・リーチ(1887-1979)やルーシー・リー(1902-1995)と並び、イギリスのみならず世界の美術界において高い評価を受けています。日本では、リーチやリーが早くから親しまれているのに対し、コパーについてはあまり紹介されてきませんでした。本展は、コパーの作品を初期から晩年まで網羅する、日本で初めての大回顧展です。
1920年、コパーはユダヤ人の父の元、ドイツに生まれました。第二次世界大戦中には迫害から逃れてロンドンに亡命、困難な時期を過ごす中で彫刻家になる夢を抱いていました。そして終戦後、オーストリアから亡命していたルーシー・リーとの出会いが、陶芸との出会いとなったのです。コパーはリーと深い交友を結びながら少なからぬ影響を与え、やがて二人はイギリスのみならず世界の陶芸の展開にモダニストとして大きな足跡を残します。東西の陶芸文化に触れ伝統的な手法からやきものの美を追求したリーチとは異なり、リーやコパーの作品は、都会的なモダンデザインや建築空間を意識した作品であるといえるでしょう。とりわけコパーの作品は、洗練された彫刻作品のたたずまいをみせ、うつわを超えて陶芸の新しい可能性の発見へと領域を広げ、陶芸の美的価値に新たな局面を開いたのです。
本展は、そうしたコパーの生涯と芸術を、日本で初めて紹介する大規模な回顧展です。素描やリーとの共同制作、建築空間への陶芸からのアプローチなど、初期から最晩年にいたるコパー芸術の全貌を、ご遺族のジェイン・コパー氏の全面協力を得て展観いたします。
出品作品 総数約130点。イギリス、ドイツの主要なコレクター、国内の美術館等から借用するコパーの作品に加え、コパーの芸術との深い関係を示唆するルーシー・リーの作品も展示予定。
- 主催者
- 岐阜県現代陶芸美術館
- 休催日
- 月曜日(ただし月曜が休日の場合は翌平日)
- 観覧料
- 一般800円(700円) 大学生600円(500円) 高校生以下無料
*( )内は20名以上団体料金
- 展覧会ホームページ
- http://www.cpm-gifu.jp/museum/
- 展覧会問合わせ先
- Tel.0572-28-3100
会場情報
岐阜県現代陶芸美術館 ギフケンゲンダイトウゲイビジュツカン
Museum of Modern Ceramic Art, Gifu
- 会場住所
-
〒507-0801
多治見市東町4-2-5 (セラミックパークMINO内) - ホームページ
- https://www.cpm-gifu.jp/museum
登録日:2003年4月24日